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ブックマーク / movie.maeda-y.com (25)

  • 超映画批評『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中)

    『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中) 23年/日/125分 公開日:2023/11/03 配給:東宝 監督:山崎貴 出演:神木隆之介 浜辺美波 山田裕貴 ≪『シン・ゴジラ』を超える、タイムリーかつ熱いドラマ≫ ハリウッドとの間に大人の事情があるなどと言われるが、『シン・ゴジラ』から7年間も国産ゴジラ映画が作られなかった最大の理由は、あまりに『シン・ゴジラ』の評判が良すぎて、下手なものを作るわけにはいかなかった東宝サイドの責任感によるものだろう。 そして、それだけのことはあった。『ゴジラ-1.0』は『シン・ゴジラ』と比べても劣らない、むしろ部分的には上回るほどの映画作品であり、世界中のゴジラファンやハリウッド版のスタッフらに、日映画人の矜持を見せつけた恰好となっている。 戦後数年がたち、ようやく復興し始めた日。特攻隊の生き残りである敷島浩一(神木隆之介)は、戦中の混乱の中で出会

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    MIZ 2023/11/03
    結構な数の映画館で上映後拍手が起こってるっぽい。日本ではあまり聞いたことがない。
  • 超映画批評『ダンスウィズミー』85点(100点満点中)

    『ダンスウィズミー』85点(100点満点中) 監督:矢口史靖 出演:三吉彩花 やしろ優 ≪発想は100点≫ 矢口史靖監督は、日映画界の中では突出してエンタメの才がある監督である。男子生徒にアーティスティックスイミング(シンクロ)をやらせたり、女子生徒にジャズをやらせたり、挙句の果てには航空機が離陸して着陸するだけの話を、圧倒的エンタメに仕上げてしまう。そのようなアイデアと演出力あふれる監督は世界的にも稀有であり、私のみならず多くの人が新作に注目している。 そんな彼が今回手がけたのはミュージカルコメディ映画。正直、ベタすぎてパッとしない。最初に聞いたときはそう思った。主演の三吉彩花が歌い踊る写真も、どこかチープで見る気を起こさせない。そんな風に感じていた。 しかしその思いはすぐに覆された。『ダンスウィズミー』はまぎれもない傑作であった。やはり矢口史靖監督作品にハズレなし、だ。 一流企業に勤

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    MIZ 2019/08/25
    “やはり矢口史靖監督作品にハズレなし、だ”
  • 超映画批評『天気の子』40点(100点満点中)

    天気の子』40点(100点満点中) 監督:新海誠 声の出演:醍醐虎汰朗 森七菜 ≪元に戻った≫ 『君の名は。』は250億円という空前のヒットを記録したアニメ映画で、新海誠という、それまであまり知られていなかったアニメ作家の名前を一躍スターダムに押し上げた。 芸術性という意味でも、商業的な意味でも宮﨑駿やスタジオジブリの後継者を探していた東宝の関係者にとっては、まさに最高の"メジャーデビュー"だったといえるだろう。 その新作ともなれば、もう成功は約束されたようなものだ。 だが私のように、一抹の不安を感じていた人も少なくなかったろう。むろん、客は入る。それは間違いない。だが一方で映画は、製作期間や予算がしっかりつけば傑作ができるというものでもない。普段からそれを痛感する者にとっては『天気の子』は「やっぱりな……」と不安が的中した形になる。 高校1年生の帆高(声:醍醐虎汰朗)は、離島から東京へ

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    MIZ 2019/07/23
  • 超映画批評「ハードコア」90点(100点満点中)

    「ハードコア」90点(100点満点中) 監督:イリヤ・ナイシュラー 出演:シャールト・コプリー ダニーラ・コズロフスキー 創意工夫を感じられる新鮮な主観映像 POV映画は数あれど「ハードコア」の斬新さは映画史上最高と言ってよい。イリヤ・ナイシュラー監督は初のPOV映画といわれる「湖中の女」(46年 米)を始め、過去作品を徹底的に研究したのだろう。それらを凌駕するクオリティのものを作り上げ、ここで世に出した。これぞまさに責任ある生産者の鑑、下町の良心的な職人のような映画監督である。 ヘンリーは奇妙な実験室ような場所で目が覚める。目の前には愛のエステル(ヘイリー・ベネット)がおり、自分に機械の手足を装着しようとしている。どうやらサイボーグ手術を受けているようだ。だが声帯を取り付ける直前、謎の超能力者軍団の襲撃を受け、を奪われてしまう。声と生身の肉体を失った代わりに超人的な身体能力を得たヘン

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    MIZ 2017/04/05
  • 超映画批評「サバイバルファミリー」90点(100点満点中)

    「サバイバルファミリー」90点(100点満点中) 監督:矢口史靖 出演:小日向文世 深津絵里 現代人なら大いに共感できるテーマ 「なんらかの原因で"電気"を失ったら、日の都市生活者はどんな運命をたどるのか」それをある平凡な一家の視点で描いたシミュレーションムービー。 いい企画というものは、こんな風に1行の説明を聞いただけで「見たい」と思うものだ。 と、なぜそんなことを最初に書くかといえば、日映画にはそういう当たり前の映画があまりに少なすぎるからだ。ましてオリジナル脚のそれとなれば、ほとんど皆無といってよい。 東京で暮らす鈴木家。父の義之(小日向文世)は仕事一筋で亭主関白気味。母の光恵(深津絵里)、息子の賢司(泉澤祐希)、娘の結衣(葵わかな)の4人家族は特別仲がいいわけでもないが、トラブルもなく平凡に暮らしていた。そんなある朝、あらゆる電化製品が使えない事態に遭遇する。どうやらご近所も

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    MIZ 2017/02/20
  • 超映画批評「太陽の蓋」65点(100点満点中)

    「太陽の蓋」65点(100点満点中) 監督:佐藤太 出演:北村有起哉 袴田吉彦 強烈なる実名実録映画 「太陽の蓋」の試写会をみたある映画業界関係者はこういったそうだ。いつの間にこれだけの規模の、原発タブーに触れた映画を完成させていたんだ、と。 2011年3月11日、東日大震災に伴う福島第一原発で深刻なメルトダウン事故が発生した。このままでは日が壊滅する恐れまであった。官邸の菅直人(三田村邦彦)は枝野幹事長(菅原大吉)、内閣官房副長官・福山哲郎(神尾佑)らと、未曽有の危機対応に追われることになるが、肝心の電力会社や原子力委員会は、この期に及んでも隠蔽に走ったり、ひたすら狼狽する有様であった。 冒頭の関係者の気持ちはよくわかる。映画作りは多数の企業が関わるため、原発タブーは非常に強い。とくにメジャーな映画会社では、反原発のテーマは簡単には扱えない。まして福島原発事故の関係者を実名で登場させ

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    MIZ 2016/09/02
    “原発を止めたら文明生活が送れなくなる」などと吹かした専門家とやらは、今どうしているのか。いつか彼が命つき、くたばる瞬間に、嘘と欺瞞にまみれた自分の生きざまを、はたして周りで見つめる家族に誇れるのか”
  • 超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)

    「シン・ゴジラ」90点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 出演:長谷川博己 竹野内豊 ハリウッド版をすら凌駕する、これぞ2016年の日にふさわしい新ゴジラ 私は「シン・ゴジラ」が完成した直後、その事をある制作スタッフから聞いた。やがて試写予定についても別会社のスタッフから知らされていた。だが結局、公開までに通常の大々的なマスコミ向け試写会は行われなかった。 あの庵野秀明総監督の事だから、完成といいつつポスプロの沼に嵌ったか、あるいは初号試写を見た宣伝チームが急きょ事前に我々に見せることをやめる判断をしたのか。いずれにしても映画ライターの間ではこういう場合、ろくな結果にならないとの経験則がある。 しかも、たまたま見に行った都心の映画館の入りがきわめて悪かった(上映10分前の段階でなんと私一人)事もあり、不安は増大する一方だったが、なかなかどうして、「シン・ゴジラ」は期待をはるかに上回る大傑

    超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)
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    MIZ 2016/07/31
    確かに面白かった。新・真・神・震。
  • 超映画批評「アントマン」75点(100点満点中)

    「アントマン」75点(100点満点中) 監督:ペイトン・リード 出演:ポール・ラッド マイケル・ダグラス 人間味ある庶民派ヒーロー 悪役の人材不足で質量ともに飽和気味のヒーロー軍団アベンジャーズ。このままじゃいかんと感じているのは観客もディズニー側も同じということで、ここ最近はかなり異色のヒーローものを打ち出している。「アントマン」もその一つで、アベンジャーズの世界観の中に存在しながら、その他のマッチョヒーローたちとは正反対の特徴を持つ。 人生に行き詰っていたスコット・ラング(ポール・ラッド)は、とうとう別れたのもとで暮らす愛娘の養育費すら工面できない状況に陥っていた。そんなとき、彼のもとにハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)から魅力的な仕事の話が入る。 この仕事というのが、なんと身長1.5cmにちぢむことができる特殊な全身スーツを着てある場所に行ってくれというもの。侵入を得意とするス

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    MIZ 2015/09/13
  • 超映画批評「天空の蜂」95点(100点満点中)

    「天空の蜂」95点(100点満点中) 監督:堤幸彦 脚:楠野一郎 出演:江口洋介 仲間由紀恵 木雅弘 社会派テーマとエンタメをハイレベルに両立 私が東野圭吾の同名原作小説を読み衝撃を受けたのは、もう20年近く前になるだろうか。 先日堤幸彦監督に話を聞いた時、彼は「あの小説映画化不可能と言われた理由は、内容があまりに原発業界のタブーに触れていたから」というような事をいった。私が20年前に読了したときに感じたことと全く同じ見解であった。 1995年の夏。福井県の高速増殖炉上空に突如現れた自衛隊の大型無人ヘリがホバリングを開始する。残燃料は8時間分。爆弾を満載したヘリが落ちれば原発は破壊され、日列島は壊滅する。ほどなく犯人は「全原発の即時廃棄」を村山改造内閣へと要求。ヘリに息子が取り残されていることを知った開発者の湯原(江口洋介)は、原発設計士で旧知の三島(木雅弘)らとともに、対策を検

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    MIZ 2015/09/10
  • 超映画批評「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」35点(100点満点中)

    「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」35点(100点満点中) 監督:ジョス・ウェドン 出演:ロバート・ダウニー・Jr クリス・ヘムズワース マッチョと巨乳の無能集団 マーベル・シネマティック・ユニバースのシリーズは世界中で絶好調で、ヒーロー総登場の「アベンジャーズ」(12年)の続編である作などは米国歴代5位のメガヒット中。だが、そうした好景気に気がゆるんだか、作品の出来映えは極端に悪化している。 アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は人類を守るための人工知能ウルトロンを完成させる。だがウルトロンは暴走し、人類を地球の敵だと認識して攻撃を始めるのだった。 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」を見ていると、ヒーロー軍団のあまりの無能ぶりにうんざりするはずだ。 そもそも自分たちが作り出した人工知能が暴走し、地球をぶちこわすような大破壊戦闘を繰り広げながら

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    MIZ 2015/08/03
    “自分たちが作り出した人工知能が暴走し、地球をぶちこわすような大破壊戦闘を繰り広げながら、どの口で「人類を守る」などと言うのか。”“お前がまずやることは焼き土下座”
  • 超映画批評「日本と原発」70点(100点満点中)

    「日と原発」70点(100点満点中) 2014年/日/カラー/2時間17分/ 日人の洗脳を解き、原子力ムラの息の根を止めるため作られた一 震災と福島第一原発事故以来、多くの"原発映画"が作られてきた。だがこの「日と原発」は、それらの中でもまったく異なった光を放つ作品である。 それはこの作品が、映画とはまったく無関係の人間たちによって作られたものだから。異業種監督、などという言葉があるが、それは異業種から映画界に参入してきた新参監督といった印象がある。だが作の河合弘之監督は「現役弁護士の映画監督」などと、そんな枠には絶対にくくれない。 この監督と映画「日と原発」を正確に言い表すならば、「日最大のタブーである原発マフィアを地獄の底まで追いつめ、その首を狩るために作られた」執念の一撃、である。 ともあれ映画は、ごく定番のドキュメンタリーに見える。ナレーションは朴訥として聞き取

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    MIZ 2014/11/11
  • 超映画批評「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」70点(100点満点中)

    「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」70点(100点満点中) 監督:矢口史靖出演:染谷将太 長澤まさみ 軽快なお仕事ムービー 実はこれ、製作のかなり初期から私のところに映画化の詳しい情報は入ってきていたのだが、恥ずかしながら電話で何度タイトルを聞いても、原作を未読だった私にはまったく聞き取れなかった。いまでも「かむさりなあなあにちじょう」なんてタイトルは原作を知らない人への訴求力という点で、どうにかならなかったのかと思うものの、なかなかどうして中身はいいのでどうか少しだけ興味を持ってほしい。 高卒後の進路が決まらない勇気(染谷将太)は、パンフレットの表紙美女(長澤まさみ)に惹かれ、何の予備知識もないまま1年間の林業研修プログラムに参加することにした。だが現地は想像をはるかにこえる僻地であり、おまけに待ち受けていたのは美女ではなくまるで野生動物のように野蛮でこわもての先輩

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    MIZ 2014/05/05
    相変わらず矢口監督作品にハズレ無しらしい。
  • 超映画批評「フライト」80点(100点満点中)

    「フライト」80点(100点満点中) Flight 2013年3月1日(金・映画ファーストデー)より丸の内ピカデリーほか全国にてロードショー 2012年/アメリカ/カラー/138分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督&製作:ロバート・ゼメキス 制作:ウォルター・F・パーク、ローリー・マクドナルド 脚:ジョン・ゲイティンズ キャスト:デンゼル・ワシントン ケリー・ライリー ドン・チードル 3つの楽しみが味わえる 一見立派に見える人でも、ときには英雄とみられるような人物でさえ、心に闇を抱えていることがある。品行方正、誰もが羨む理想的な人物といわれる私でさえ、悩みの一つや二つは持っている。 「フライト」は、偶然の事故から嘘を積み重ねてきた過去と向き合い、清算せざるをえない立場に追いやられるパイロットを名優デンゼル・ワシントンが熱演したドラマ。受賞はできなかったが主演男優および脚

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    MIZ 2013/03/02
  • 超映画批評「東京原発」80点(100点満点中)

    『東京原発』80点(100点満点中) 低予算ながら、気合の入った力作エンタテイメント 原子力発電所の抱える問題を痛烈に批判した社会派エンタテイメント。広瀬隆著「東京に原発を」を映画化したような内容だ。社会問題に真っ向から挑み、それを見事な娯楽作品に仕上げたこのような作品は、最近の邦画では見たことがなく、高く評価したい。 原発問題をある程度知っている人が見れば「よくぞ言ってくれた!」と快哉を叫ぶだろう。もちろん、興味ない人にもぜひ見てほしいと思わせる力作だ。とくに大都市にすむ人がこれを見たら、案外ショックを受けるかもしれない。公開する劇場は少ないが、もし見れるのなら、見ておいて損のない一といえる。 全編、極端なまでに原発反対の主張を貫き、推進派を徹底的におちょくり、こきおろす。このあたりは、マイケル・ムーアを思わせる。『東京原発』を見ると、どうせ社会問題をやるなら中途半端に中立の立場ではな

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    MIZ 2012/10/18
  • 超映画批評『ジャッカス3D』0点(100点満点中)

    『ジャッカス3D』0点(100点満点中) 2011年5月6日、シネマサンシャイン池袋ほか全国公開 2010年/アメリカ/カラー/94分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 製作:スパイク・ジョーンズ、ジェフ・トレメイン、ジョニー・ノックスヴィル 監督:ジェフ・トレメイン 出演:ジョニー・ノックスヴィル バム・マージェラ スティーヴォー クリス・ポンティアス ウィーマン ≪この点数以外はむしろ失礼にあたる≫ 福島原発敷地内に普段着で出かけて、そこで放射能を浴びると健康に良いと主張する博士が大人気のようである。おそらく実験の途中で人間とゴジラを間違えて数えてしまったんだと思うが、高名な文化人らも入信するなど大繁盛している模様だ。 このほかにも、1か月以上も発表に手間取ってるわりに、スピーディなどという冗談みたいな名前のシステムがあったり、最近の日は芸人泣かせの天然キャラが跋扈している

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    MIZ 2011/05/05
    ノリノリで書いてるw
  • 超映画批評『カイジ 人生逆転ゲーム』80点(100点満点中)

    『カイジ 人生逆転ゲーム』80点(100点満点中) 2009年10月10日公開 全国東宝系ロードショー 2009年/日/カラー/130分/配給:東宝 監督:佐藤東弥 脚:大森美香 出演:藤原竜也 天海祐希 香川照之 「揃いも揃ってクズでござい、ってツラしてやがる!」 福伸行の漫画は、手軽に人生の極意を学べることで、若い人に大人気だ。独特の台詞回しや擬音、個性的な絵柄など、語るに足る要素を多く備えることから、インターネット上でも共通のネタ基盤として確立されている。『カイジ 人生逆転ゲーム』は、その待ちに待った、そして誰もが「無理だろ」と思う実写映画化である。 最底辺の自堕落な生活を送りながらも、認めようとしない典型的なダメ人間カイジ(藤原竜也)。あるとき彼の元に、借金取りがやってくる。覚えのない借金だったが、気軽に保証人の判を押していたためだ。バイト生活のカイジに返せるカネがあるはずも

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    MIZ 2011/04/21
  • 超映画批評『100,000年後の安全』65点(100点満点中)

    『100,000年後の安全』65点(100点満点中) 2011年4月2日(土)より、渋谷アップリンクにて緊急公開! 2009年/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア/カラー/79分/配給:アップリンク 監督・脚:マイケル・マドセン 脚:イェスパー・バーグマン 撮影:ヘイキ・ファーム 編集:ダニエル・デンシック 出演:T・アイカス C・R・ブロケンハイム M・イェンセン ≪福島原発事故後の日人に見てほしい作品≫ 男なら、東北出身の女の子というと、とたんに色めき立つのが常識。秋田小町なんて言葉があるように、実際はどうあれ、色白で気立てがよくお嫁さん候補には最適との評価が一般的なところだろう。 だが、3.11を境にその「常識」は消えてしまうかもしれない。 日人は気づいているのだろうか。福島原発の事故を見て、なぜこの国から外国人が一目散に逃げ出したのか、その当の理由を。 「外

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    MIZ 2011/04/16
  • 超映画批評『トイ・ストーリー3』95点(100点満点中)

    『トイ・ストーリー3』95点(100点満点中) Toy Story 3 2010年7月10日(土)全国ロードショー 2010年/アメリカ/カラー/110分/配給:ブエナビスタ・インターナショナル(ジャパン) 監督:リー・アンクリッチ 製作:ダーラ・K・アンダーソン 製作総指揮:ジョン・ラセター 声の出演:唐沢寿明 所ジョージ ≪おもちゃを捨てられなくなるシリーズ3≫ ピクサー製作のアニメーションは、頭ひとつ以上抜き出た脚力により、もはや10割打者といってもいいほどの傑作率を誇る。その作品群は原作ものではないオリジナルにこだわった企画ばかりだが、中でも「トイ・ストーリー」は記念すべき第一作。社のアイデンティティーといってもいい、スタッフ全員の夢を託した渾身の一だったわけだ。 この大ヒットからピクサーの快進撃は始まったのだが、その3作目となる作は、そんなわけで安直な「手堅い続編企画」のは

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    MIZ 2010/07/12
    何がすごいって脚本がすごい。よくぞあそこまで誰もが納得できる最適解を見つけたものだ。
  • 超映画批評『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中)

    『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中) 2009年7月18日(土)全国東宝系ロードショー 2009年/日/カラー/125分/配給:東宝 原作:真保裕一 監督:西谷弘 主題歌:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」サラ・ブライトマン 製作:亀山千広 企画・プロデュース:大多亮 出演:織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市 2009年夏のイチオシ 今年2009年の夏シーズン、忙しい中、たった1だけ映画を見られるとするなら、私は迷わず『アマルフィ 女神の報酬』を選ぶ。夏休みらしいスケールの大きな大作であること、邦画の枠内でなく、世界標準からみても優れたサスペンス映画であることが理由だ。 と同時に、このような意欲作がコケることになったら、もはやマジメに日でエンタテイメントをやろうという人はいなくなってしまうのでは、と危惧する。人気テレビドラマをチョチョイと2時間に引き伸ばし、洗脳のご

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    MIZ 2009/07/18
  • 超映画批評『デトロイト・メタル・シティ』80点(100点満点中)

    『デトロイト・メタル・シティ』80点(100点満点中) 2008年8月23日(土)全国東宝系ロードショー 2008年/日/カラー/104分/配給:東宝 原作:若杉公徳 監督:李闘士男 出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、細田よしひこ、松雪泰子 松山ケンイチが両極端な若者を演じるデスメタル"ギャグ"ムービー こういう仕事に就いているとつい忘れがちだが、人はそれほど大層なものを映画に求めてやしない。 いくらギャスパー・ノエの映画が面白いといっても、あんな気持ち悪いものを普通の人は見たがらないし、また必要としない。忙しい現代人にとって映画とは、旅行に行くほど気構えず、比較的チープに楽しめる気晴らしのひとつに過ぎない。 そんなとき必要なのはコメディ映画というわけで、アメリカでは大人気の定番ジャンルとなっている。しかし、なぜか日ではあまり力の入ったコメディというものを見ない。いたく残念&不

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    MIZ 2009/02/23