集団的自衛権容認、訪米による米国の戦争への全面強力の約束、今国会で審議が始まる安保法制、そして憲法改正──。 「戦争のできる国家」をめざして暴走を続ける安倍政権に対して、このところ、知識人、文化人の間で、少しずつではあるが批判の声が強まっている。いままで政治的発言をしていなかった作家やタレントが危機感を口にするケースも増えているし、大江健三郎や内田樹らといった、もともと政権に批判的な識者もこれまでにない強い調子で安倍首相を非難し始めた。 そんななか、元外務省主任分析官・佐藤優がユニークな安倍批判を行っている。 「安倍首相の集団的自衛権はポエムです」 「この政権の幹部たちはコンビニの前でウンコ座りしている連中と同じ」 こんな発言が掲載されているのは、佐藤と作家・中村うさぎの対談本『死を笑う うさぎとまさると生と死と』(毎日新聞社)。佐藤と中村は仲が良く、別のテーマで対談企画が進んでいたのだが