クラウドコンピューティングへの進化 企業のITの在り方として今日の「クラウドコンピューティング」が登場するまでに、「ユーティリティコンピューティング」や「グリッドコンピューティング」などが提案されてきた。これらは変化対応力やコストの最適化、投資効率の最大化などを課題として取り組まれてきたもので、今日のクラウドコンピューティングへの進化の過程であり、クラウドコンピューティングとも混同しやすい。 以下にそれぞれの定義を簡単にまとめてみる。 1. グリッドコンピューティング スーパーコンピュータ、仮想コンピュータがネットワーク化され、疎結合されたコンピュータのクラスターを構成し、膨大なタスクに対して複数のコンピュータが協力して処理する分散処理コンピューティングの形態。 2. ユーティリティコンピューティング 電気のような公共ユーティリティサービスのように従量課金サービスとして演算処理やストレージ