アメリカの研究者グループは、損傷によって失われた記憶を補うため、脳に記憶を記録したマイクロチップを埋め込む技術を開発しています。2年後には、人間を使って実際に移植を行う予定だといいます。 この技術を開発しているのは、南カリフォルニア大学、ウェイクフォレスト大学などからなる研究者グループ。研究者らは、脳の中でも記憶をつかさどる「海馬」にマイクロチップを埋め込むことで、チップ内に保存されている記録を人間の記憶として利用することを目指しています。 これまでにサルとネズミを使った実験で、シリコン製チップを脳に埋め込み電気信号を脳に送ることで、脳は電気信号を受け取れることを証明しています。 研究グループは、これらの技術を応用して患者の記憶を5年~10年分はマイクロチップに保存できるとしています。一方で研究者らは、この記憶を記録する技術がそれほど早い段階で実現できるとは考えていないといいます。 南カリ