誠 ビジネスショートショート大賞、応募129作品の頂点はこう決まった:激論・最終審査会(4/6 ページ) ――清田さんが次点で推した「曇り空の日本から」。 清田 これは「グェンさんのこと」と同じ理由です。物語というよりか、中国人の感覚がよく出ているなという部分が優れていると感じました。 今の時期に中国人でありながら日本に住んで、しかもビジネスを立ち上げようとすることって、日本に住んでいると「何でわざわざ」みたいな感じがあると思うのですが、そういう人もいるんだということを考えさせるきっかけになるかなと。大賞や優秀作品というわけではないと思います。 山田 いい作品ですよね。「ああそうなんだ」という気付きもあるし。 ただ、僕が言っておきたいのは、一番最後が「見上げた空は今までと全く違う空だった」。これはダメ(笑)。 清田 オチ重視派としては(笑)。 山田 空を見上げたら文学っぽいですよ。でも最後