浦安市の鉄鋼通り周辺を自転車で走っていて感じたのが、行きかう人々がみな大きなマスクをしている、ということ。花粉症のシーズンだから当然、と言ってしまえばそれまでだが、この場所では別の理由があった。噴出した泥砂が乾燥し、あたり一面を白く覆っているため、鼻の奥の粘膜にも何かが張り付くような不快感があるのだ。「マスクをしてくればよかった!」と後悔したが、持っていないものは仕方がない。ただ、タートルネックのセーターを着ていたため、これを鼻まで引き伸ばすことでマスク代わりにすることができた。 鉄鋼通りの取材を終え、続いて向かったのが浦安市役所。JR京葉線の高架と平行している県道276号線を北東に進む。途中で左側に見えた富岡交番は衝撃的だ。なんと液状化により交番が傾き、出入り口の下部分が土の中に沈んでいるのだ(1)。 さらにまっすぐ進むと、境川という小さな川の手前に、順天堂大学医学部付属浦安