独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)は、感情に関する情報が言葉の解釈に影響を与える仕組みについて、脳磁場計測装置(MEG)を用いて解析を進め、脳内で「言語情報」が処理される過程で「感情情報」が脳の両半球の前頭部で統合されるというプロセスを明らかにしました。この研究は、人が言語や音声などの情報をどのような感情として受け取るのかを、“脳活動”から客観的に評価できる新たな知見を含んでいます。 なお、この成果は、英文学術誌『Neuroscience Research(ニューロサイエンス リサーチ)』2012年1月号に掲載されます。 NICTは、「真に伝えたいことを伝える」情報通信技術の開発のために、人の脳の高次機能に関する研究開発を進めています。会話はコミュニケーションの重要な基本的要素であり、音声には言語情報とともに感情情報を載せることができます。例えば、子供が