現在、紀伊国屋書店新宿本店で、金融日記の推薦する本とちきりん推薦本のフェアーをやっております。やっぱり本は大型書店でちょこっと立ち読みしてから買うのがいいですね。 書棚はこんな感じになっています。 今回はなんと僕のサイン本まで用意しましたw 欲しい人は新宿の紀伊國屋書店へ急げ! 地方に住んでて、どうしても行けない人のためにこっそりと推薦した本をリストしておきます。 資本主義と自由 、ミルトン・フリードマン (著)、村井 章子 (翻訳) ノーベル賞学者による自由主義のバイブル的な本。はじめて出版されたのは50年も前だが今でもおどろくほど新しい。自由な市場経済こそ人類を豊かにできるのであり、政府による裁量的な介入はなるべく排さなければいけない。本棚に一冊置いておきたい最高の古典。 セイヴィング キャピタリズム、ラグラム・ラジャン (著)、ルイジ・ジンガレス (著)、堀内昭義 (翻訳)、有岡 律
変化の時代には“経験則”を共有しよう 「誰にもルールが分からない」。この本の一番はじめに書いてある言葉です。誰にもルールが分からないと言いながら、なぜ“ルール”について語るのか。ここをよく理解することが本書『魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52』(英治出版)を楽しむカギです。 『訳者からのメッセージ』によれば、「この本の原題である『Rules of Thumb』とは、『理論ではなく経験に基づいた法則』といった意味の慣用句」とのこと。つまり「個人的な経験則を集めた(だけの)本ですよ」とタイトルでうたっているわけです。実際、本書には著者が結晶化した理論があるわけでもないし、参考文献のリストもありません。こういう本が尊敬を集めるのは通常は難しいことです。ネット書店の書評でも「著者が言っていることは個人的な経験に過ぎない」といった批判的なレビューを見かけます。 で
ドリトル先生航海記全てはここから始まった。後で知ることになるのだが、ここには物語のほとんどの原型が詰まっていた。物語の成り立ちも原型的だった。それはまさに物語だった。これこそ子供が読むための本だった。 馬の首風雲録筒井康隆をいつから好きになったのか覚えていない。最初に読んだのは「将軍が目醒めた時」だというのは覚えている。ただそれほど面白いとは思わなかった。つまらないとも思わなかった。不思議な読後感だった。それから、筒井康隆をよく読むようになった。震えるような感覚はなかったけれど、いつの間にかどっぷりハマっていた。そしてこの小説を読んで、初めて面白いと思った。 東一局五十二本場ふとしたきっかけから麻雀に興味を持った。その過程で、麻雀には阿佐田哲也というすごい小説家がいるのだということを知った。代表作は「麻雀放浪記」だったが、手始めに短編集から手をつけてみることにした。本屋さんで、タイトルに引
いくら子供をオタクにしたくないからといって、マンガそのものを読ませないというのは逆効果だと思うんですよね。かえって良くない。何ごともそうですけれど、ものごとには良い面と悪い面の両方があるわけで、そういうふうに一刀両断で何かを断罪してしまうのは、思考停止を引き起こしかねない。それは、子供をかえってバカにしてしまう。それに、これは誰にも経験があると思うのですが、親に禁止されたものって、かえって読んでみたくなるんですよね。かえって興味を抱いてしまう。だから、その意味からも、子供にマンガそのものを読ませないというのは、やっぱり良くないと思うのです。 大切なのは、「本当に素晴らしいものは何か」「本当に面白いのものは何か」ということを、しっかりと伝えていくことだと思うんです。しっかりと教える。それも、できれば小さなうちから。そうすれば、大人になってからかかるハシカのように、変に趣味をこじらせたり、それ
今年最後のエントリーは、「2010年の抱負:番長と遊ぼう!」です。これを書かずに年は越せない。っていうか、1年を振り返るこの機会に、ちょっと恥ずかしいけど、今考えていることを公開してしまおうと思います。 来年は、○○デビューする。 アラフォーと書けるのもあと僅かになり、「人生100年」時代だとしても、折り返して後半戦に突入するのが目前に迫った今、こうして年末を迎えると、これからどう生きていくのか、みたいなことを柄にもなく真面目に考えたりしています。そこで来年は、○○デビューする年にしたいと、思い切って宣言してみます。 何にデビューするのか、それはヒミツです(笑)。だから番長のお題への答えは、Nakamura as a ? です。でも一応、履歴書を変更できるようなレベルでするつもりです。まさか…○○デビュー? さて、何でしょう? ○○=国会議員…たしかに参議院選挙あるけど、まさか? ○○=潮
『「人口減少経済」の新しい公式』(松谷明彦著、日経ビジネス人文庫)を読了しました。 本書は2004年に書かれたものを加筆し、文庫本化されたものです。 5年前に出版された本ということですね。 以前、「確実に未来を予測できる数少ない要因」で書いたように、人口統計は未来を確実に予測できる数少ない要因です。 各年代に生まれた人間の数は変わりません。 いきなり「40歳」の人間は生まれてきません。当り前ですね。 本書では、その人口統計を豊富なデータを元に分析した結果、「人口減少経済」への対応は、日本全体で考え方の大きなパラダイム転換が必要である、と提唱しています。 「人口減少による影響は大きいだろう」とは思っていましたが、この本を読んで、今までの認識がまだまだ浅かったことを痛感しました。 同時に、「人口が減少しても、経済成長路線を維持するのだ」という巷で言われている主張についても、危うさを感じました。
たくさん売りたいからと代理店を増やしても、結局スキルのない代理店には売れなかったり、代理店同士の値引き合戦が始まってしまって売り上げが落ちたり・・・。以前私はERPベンダやCRMベンダのマーケ担当として、通算6年位勤務していたので、そんな事例を見たこともあったりしました。 今回オルタナブロガーの永井さんが出された通称「朝カフェ」は、まるで会社の中で永井さんがERPベンダというか、エンタープライズ系のアプリを売っている際に起きうる問題を観察して、書かれたかのような印象を受けました。 そして、よくおきがちな問題の、誤った解決策も提示されていることと、本当に問題を解決するためには、何をすべきかが導き出せるようなアイディアも随所にちりばめられています。そしてその解決のためのアイディアは単なる思い付きではなく、世の中一般に正しいとされている正統派のやり方に基づいているのです。 これは、多分、永井さん
番長のお題に答える形で、お勧め本を書いておきたいと思います。特定の誰かがうまく絞り込めていませんが・・・1冊に絞れてもいないのですが、とりあえず、書きました。お題から外れてしまってすみません。 1冊目は、私が修士論文を書いていて行き詰まっているときに、知人が薦めてくれた本、「理科系の作文技術」です。昔からの名著なので、持っている人も多いかもしれませんが、理科系でなくても、研究をまとめる必要がなくても、文章を書く際に役立つことがわかりやすく書かれている本です。新書なので、値段もお手ごろ。 2冊目は、フィーリングGoodハンドブックという、先ほどの本とは対照的に、辞書のように分厚い本です。経済産業省勤務の翻訳者(プロの翻訳家ではない)が、読んで感動して出版社に手紙を送って翻訳にこぎつけたという本だけのことはあります。 「気分を変えてすばらしい人生を手にいれる方法」という副題は、下手すると胡散臭
2009年08月17日04:00 カテゴリ書評/画評/品評 40歳までに読んでおいてよかった40作 「夏休みなのにまとめがない」とお叱りを受けたので、不惑をネタに。 フィクションとノンフィクションからそれぞれ20冊 順不同 完結しているものonly(「火の鳥」は微妙だが) 入手しやすさも充分に考慮(これで外したのが結構多い) フィクション どうしてもSFが多くなってしまいますね。 イティハーサ by 水樹和佳子 アイの物語 by 山本弘 七瀬三部作 by 筒井康隆 ちなみに 家族八景 七瀬ふたたび エディプスの恋人 で三つ。「筒井全部!」というのをこらえて。 ハイペリオン四部作 by Dan Simmons 銀河英雄伝説 by 田中芳樹 黎明編 野望篇 雌伏篇 策謀編 風雲篇 飛翔篇 怒濤篇 乱離篇 回天篇 落日編 異星の客 by Robert A. Heinlein 声の網 by 星新一
「これは今日中、こっちは今晩中。それは明日の朝まで!」 と、カバーの見返しに書いていますが、まさにそんな環境で仕事を続けてきた大木さんが、ご自身の仕事の経験をもとにまとめられた本、「ソフトバンク流・超速断の仕事術」 10日程前のブロガー会議で、当日出版ホヤホヤのこの本を大木さんからサイン付きでいただきました。 「ソフトバンク流」と銘打つだけあって、ソフトバンクでの仕事の様子がよく理解できました。 特に印象深かったのは「ソフトバンクではMECEに分類するのに時間をかけない」、という点。 「漏れなく」が大事なのであって、これが確認できれば「ダブり」は後でチェックすればよいと言うことで、すぐにスタートするそうです。 「スピード重視」のソフトバンクならではの考え方だと思います。 他にも、随所随所に「なるほど!」と納得する箇所満載です。 ■『私は、企画という仕事は、「ない」ところから「ある」状態にす
昨晩、東京駅近くの丸善本店で行われた、田坂広志先生の講演に参加しました。 この講演は、田坂先生の最新著「目に見えない資本主義」の出版記念講演会です。 講演と本の内容は非常に奥深く、私の文章力では十分に伝えきれませんが、あえてまとめてみます。 世界経済危機のまっただ中にある2009年1月に行われたダボス会議に、Global Agenda Councilのメンバーとして田坂先生は参加されていました。 そして、世界最高の知性を持つ賢人たちが議論をしている様子から、話が始まります。 「これからの資本主義に何が起こるのか?」 田坂先生が内心期待していた議論は聞かれませんでした。 しかし、ある宗教家が語った次の言葉、 ----(以下、引用)---- 毎朝、テレビをつけると、CNNのニュースが流れ、誰もが、こう語っている。 「この危機は、いつ終わるのか?」と。 しかし、私は、これは問いの立て方が間違って
有名な組織研究者の一人であるスタンフォード大学のジェームス・マーチはこんなことを言っている。「『新しいアイデアだ』と言うのは、『私は無知だ』と言うようなものだし、『これまでにないような効果がある』と言うのは、『私は思い上がっている』と言っているようなものだ」。 (“「ブレークスルー」と言われるアイディアや研究に気をつける”、『事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか? 』63ページより) ***** 最近は「疑似科学」なんて言葉が普通に使われるようになって、アヤシイ科学はたちまち追いやられてしまう良い環境になっているわけですが、未だに胡散臭い議論が大手を振って歩いている分野があります。それは「経営」。書店の経営書コーナーに行けば、どーでもいい事やてきとーな事を書いた本がそれこそ山のようにありますし、新聞や雑誌でもて囃された「経営のカリスマ」が会見で頭を下げる、なんて光景も珍しくあ
グーグル・ジャパンで働く11人の英語勉強法 【本の概要】◆今日ご紹介するのは、"アノ"グーグル・ジャパンの社員の皆さんの「英語勉強法」に焦点を当てた1冊。 この本にも登場される村上憲郎サンの、「村上式シンプル英語勉強法」のヒットに便乗したのか(失礼!)と思いきや、あにはからんや。 実は本書の出版元である中経出版さんのお出しになっている「English Zone」で2年間続いた連載に加筆・修正して1冊の本にまとめられたものだそう。 ◆中経出版さんのページから引用します。取材前グーグルで働くスタッフは、幼いころの海外経験や留学経験が豊富な人ばかりに違いないと考えていました。しかし2年間の取材を通じて明らかになったのは、普通に日本の英語教育を受け、その後大人になってから自らの努力・工夫で高い英語力を身に付けた人が多いという事実です。 日本で育ったビジネスパーソンが世界を相手に働いているという事実
オルタナティブ・ブロガーの森戸さんが、1月度のブロガーズミーティングにて企業における技術者育成(特にSE)について、講演されオルタナティブ・ブロガーの積極的な討論もあり、また、多くのブログも書かれました。 私はあまり教育に係わったことがないので、専門家としての意見は書けませんが、私個人の経験として、この サミュエル・スマイルズ著、竹内均訳の「自助論」 は、私の人生の岐路で何度も読み返した本であり、この本を教育を始めるときに最初に読ませるべきなのでは、ないか、と思っています。 天は自ら助くる者を助く と最初に出てきて、いかに過去から連綿として、人間は自助努力を続けて来たかを書きつづった本です。たぶん、2時間ぐらいで読めそうです。 引用 外部からの援助は自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし元気づける。人のために良かれと思って援助の手を差し伸べても、相手はかえって自立の
By: Son of Groucho – CC BY 2.0 この本のタイトルには本当に悩みました。 最近の「○○力」ブームに乗って、表紙に大きくシンプルに、「自考力」「自軸力」「別解力」「自信力」と打ち出すか。 あるいは、「情報氾濫社会に飲み込まれない生き方」「自分主義のつくり方」という候補も…。う~ん、でも、いまひとつインパクトに乏しい。 新書っぽく、皮肉を込めて「成功法則セミナーに行く人はなぜ成功できないのか?」──なんていう案も考えていました。 結局、度重なるディスカッションの末に決定したのが、この『「自分力」を鍛える』でした。 このように著者が悩み抜いた末に生み出された、この「自分力」という言葉は、一見するとよくわかりません。 おそらく著者自身もさほどしっくりとは来ていないのだと想像していますが、それはともかく著者が「自分力」という言葉に込めた意図は上記に引用した数行の中に盛り込
ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」、上巻・下巻を読了しました。 「原始的社会の人々の方が、現代文明に生きる我々よりも、知的な理由」に書きましたように、この本は人類史1万3千年を俯瞰し、民族の分布が現在のように至った理由を、東アジア・太平洋域・オセアニア・新旧大陸の衝突・アフリカ大陸それぞれについて、様々な要因を検証しながら分析していった大作で、非常に読み応えがあります。 本書では、最初に、ニューギニア人のヤリという人から受けた次の問題提起 「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか」 を挙げて、この理由を一つずつ検証し、下巻の最後にその理由を次の4点に集約させています。 1.栽培化や家畜化の候補となりうる動植物種の分布状況が大陸によって異なっていた 食糧生産の実践が余
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