ここ数ヵ月ほどの私のアップル製品に対する予想は、「iPhoneの液晶サイズは3.5インチのままで変わらない」、「7インチのiPad miniは発売されない」、「アップルの最大関心領域はおサイフ」、次にめざすのは「世界共通キャリアになること」の4点だった。これらが見事に外れまくっているので、iPhone 5についてもおとなしくしていたが、ジョブズが亡くなって1年の追悼の意味で書かせていただく。 ↑ここ数ヵ月に遠藤諭が記事中で言及したiPhone、iPad関係の予想の当たり外れ一覧。 9月21日に発売された『iPhone 5』は、イノベーティブな新機能が追加されなかったにもかかわらず、手放しで賞賛する記事を多く見かけた。ふだんは技術もよく分かった冷静な分析記事を書く同業者たちが、女子高生のような正常心を失ったラブレター型の原稿を書いていたりしている。 スティーブ・ジョブズのプレゼンは、現実歪曲