Kenji Hashimoto Orthopedic Shoe Makerの作品の一例です。一見良い意味で極々普通の(と言うかとても綺麗な)内羽根式のストレートチップですが、医学的に正しい靴の要素が、なにげなくふんだんに盛り込まれているのです。 いわゆるビスポークの紳士靴の発注に踏み切った方が抱く、最も大きな「思い」とは、果して何でしょうか? 大多数の方にとって、それは恐らく「もっとカッコイイ靴が欲しい」とか「もっと自分の雰囲気に合った靴が欲しい」のような、一種の美的願望でしょう。ちょっと贅沢? いえいえ、この種の贅沢はとても自然で、大いに価値のあるものだと思います。何しろ靴が納品される以前の、どんな風に出来上がるかワクワクドキドキ待つ段階から存分に愉しめてしまうのですから。 一方で、「もっと歩き易い・動き易い靴が欲しい」がためにオーダーなされる方が、そろそろ増えて欲しいなぁ……とも私・飯