東北大学電気通信研究所はこのほど、色名に関する調査結果を発表した。日本語では「青々とした緑」など青と緑を混用することがあるが、これは平安時代から続いていたことが判明。現代では一部の用例を除いて青と緑は別名で呼ばれており、言語発達の過程で「混合した1つのカテゴリーから別々に分離してきた」という。 同大と東京工業大学、オハイオ州立大学などとの共同研究。 人間の視覚は100万もの色の違いを見分けられると言われているが、言葉として使われる色名は「赤」「緑」「青」「黄」など少数に限られている。これらの色名は言語の発達とともに変化してきたという。 日本語を母国語とする57人の実験参加者に330の色見本を見せ、「赤」「黄」「緑」など単一の色名(「黄緑」「薄紫」などは禁止)で色名を呼んでもらい、統計的に解析した。 その結果、日本語話者は赤、緑、青、黄、紫、ピンク、茶、オレンジ、白、灰、黒の11の基本色に、