Microsoft .NET(以下.NET)が登場した頃は「.NETかJavaか?」といった議論が起こった。しかし、現実には両者はどちらかで完全に置き換えられるようなプラットフォームではない。J2EEも.NETもアプリケーションやサービスを実装するためのプラットフォームといえるが、その周辺に存在するツールやミドルウェアなどを含めて考えれば、現状、同様のソリューションを提供しているとはいえない。よって、ユーザーのニーズによって自由に選択されるべきものであるし、必要に応じては共存して利用することもあるだろう。 本稿では、後者のJ2EEと.NETが共存・連携して利用されるケースを扱い、その意義に簡単に触れたあと、実際の連携例をコードレベルで解説する。 J2EEと.NETの連携として最近最もポピュラーなケースは、.NETベースのWindowsアプリケーションをクライアントに配置し、サーバ側のJ2E