2013年にハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、自分の遺伝子から乳がんリスクを知り、乳房の切除手術を行ったことは記憶に新しい。最近では、ベンチャー企業や大手IT企業が、遺伝子を調べるキットの販売を始めている。 このように、自分の遺伝子を調べることは一般に「遺伝子検査」と呼ばれている。しかし、遺伝子検査という用語は、方法や目的が異なるものが混合されて使われており、中身が誤解されやすい状況となっている。 そこで本記事では、遺伝子検査と呼ばれているものにはどのような種類があるのか明確にしたうえで、特にインターネットや店舗で簡単に申し込みができるものにおける規制の現状について考えたい。 インターネットで注文するものは「検査」ではなく「サービス」 本来、遺伝子検査という言葉は、細菌やウイルスなどの病原体を特定するための検査方法である。がん細胞など、体の病変部の細胞でどの遺伝子が変化(変異)し
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