昨年秋、三井住友銀行の東京都内の支店に勤める30代の女性は、社内サイトでこんな募集を見つけた。 「総合職(リテールコース) ワーキングマザー向け職種転換」 6歳以下の子どもを育てる社員を対象に、中小企業への融資などを担当する「リテール総合職」から、支店内での業務を担う「ビジネスキャリア職」(旧一般職)へコース転換するという。総合職に戻る意思があることが条件だ。 リテール総合職は約3千人。男女はほぼ半々。なのにワーキングマザー向け? 子育ては女性の仕事、という「隠れた意識」を感じた。 総合職へキャリアアップする制度は以前からあった。出産した女性には逆の道も用意されているのか。子どもは欲しい。夫と協力しながら総合職で働き続けたい。でも――。 「この制度で会社を辞めずに済む女性もいると思う。でも私にはプレッシャーでしかない。長時間働けないやつは総合職でいるなと言われてるみたいで」 制度は今年で3
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