竹原信一市長(51)の議会出席拒否などにより混乱が続く鹿児島県阿久根市で、市長派市議4人が12日、市長不信任決議案を提出する意向を議会事務局に伝えた。可決後、市長に議会解散を選択させ、選挙で市長派議員の増員を図るのが狙い。だが、市議会の過半数を占める反市長派議員は市長派の手法に反発しており、否決される見通し。 4人は「現状の市長と議会の関係では市政が前に進まない」とし、定例議会最終日の19日までに決議案を提出する方針を明示。松元薫久市議は記者団に「議会が『けんかの場』になっていて解決の糸口がない。市民に信を問うのが目的で、市長に不信感があるわけではない」と述べた。 これに対し、反市長派市議は「信任しながら不信任案を出すのは理解しがたい。議会をもてあそんでいる」と述べ、否決する考えを強調した。