読者の皆さんは、マレーシアと聞いて、最初に何を思い浮かべるだろうか? ペトロナスツインタワー? イスラム教? マハティール元首相? LCC(格安航空会社)エアアジア? ボルネオ島の巨大な赤い花ラフレシア? リタイアした日本人のロングステイ希望先No.1? 言われてみれば、思い当たるものもあるだろうが、「マレーシアと言えばこれ」というイメージを持つ人は、実は少ないのではないだろうか。マレーシアと日本はビジネスにおいて30年以上の深い関わりを持ち、世界有数の親日国として知られるにも関わらず、である。 マレーシアには、1980年代から日系企業の進出が相次ぎ、2011年にはその数は合計1500社にも上った。30年の間に進出され尽くしたかと思いきや、2011年日本からの直接投資は31億8670万ドルと対マレーシアの国別直接投資額で1位を保っている。長年に亘り、日本と良好な関係を維持するマレーシアビジ