今月、京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業。土俵の上であいさつしていた舞鶴市長が突然倒れ、救命処置に向かった女性に対し、行司が土俵から下りるようアナウンスする問題が起きました。伝統を守るか、緊急対応を優先するかなどをめぐって注目されました。市長は一命を取り留めたということですが、ずっと気になっていることがあるんです。医療関係者でなくても、その場にいた人が素早く心肺蘇生をできなかったのか…。でも、自分の胸に手を当てて考えると、ためらう気持ちがあるのも事実。「心臓が動いていても、心臓マッサージしていいの?」「脳卒中の人はそっとしておかなくていいの?」数々の疑問を専門家に尋ねてみました。(ネットワーク報道部記者 郡義之・吉永なつみ) 「誰かが突然倒れたら、救急隊が到着するまであなたの出番です!」 車の運転免許を取るときなどに、こう習った人も多いと思います。救命処置の基本をおさらいします。 (※厚生