平和教育の遺産 100年変わらぬ威容を誇る国指定重要文化財「針尾送信所」(長崎県佐世保市針尾中町)で、電信室の公開に向けて行われていた補強工事が間もなく完了する。これまで見学は外観に限られていたが、11日から内部に入れるようになる。 針尾送信所は旧海軍が1918~22年に建造。真珠湾攻撃の暗号電文「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を中継したとして知られるが、裏付ける資料はない。現存する国内唯一の長波無線通信施設で、2013年に重文に指定された。 電信室は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、幅41メートル、奥行き23・2メートル、高さ13・2メートル。3基ある無線塔(高さ136メートル)の中心に位置し、信号を無線塔に送る施設だった。1944年には耐爆を目的に1階部分を土で覆い、出入り口として地下通路を増設。その通路のコンクリート壁が崩落していたため、見学者を受け入れていなかった。 佐世保市教育委員
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