東京都清瀬市は市庁舎移転に伴い、庁舎屋上で飼育するミツバチ約8万匹の引っ越しに着手した。新庁舎は現庁舎の隣だが、ミツバチには巣の位置を記憶・学習する能力があり、行動範囲内に移すと元に戻ってしまうという。このため、いったん約2・3キロ離れた資材置き場に移し、「古い記憶」が消える約1カ月後に新庁舎に移す2段階作戦で行われる。 引っ越しの日は2日。準備は前日夕方から始まった。巣門(すもん)を閉じてハチの移動をストップ。当日朝にネジで門を固定した後、防護服を着た職員10人が重さ約50~60キロの巣箱8個をロープで固定。1個ずつ給食用ワゴンで屋上から下ろし、車で資材置き場に向かった。