2013年10月、新興デジタルメディア企業マッシャブル(Mashable)は、ニューヨークタイムズ(the New York Times)元編集長のジム・ロバーツ氏を迎え入れ、競合相手がひしめく一般ニュースという領域に野心をもって飛び込んだ。つまり、ウクライナでの対立を伝えるニュースにリソースを振り向け、ニューヨークタイムズやCNNと競い合ったのだ。 それから2年半が過ぎ、マッシャブルは上げた帆をたたみはじめている。マッシャブルは2016年4月7日、従業員30人の解雇とともに、今後はテクノロジーやエンターテインメントといった、同社にとって核となるいくつかの分野に焦点を絞っていくと発表。最高コンテンツ責任者(CCO)もロバーツ氏からグレッグ・ギットリッチ氏に交代した。デイリーニュース(The Daily News)やNBCニュース、ボカティブ(Vocativ)で働いた経歴をもつギットリッチ氏