世界のメディアに精通した高城剛さんが、読者からの質問にお答えする、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』のQ&Aコーナー。今回はアニメ業界で20年以上勤務するアニメーターの方からお悩みが届きました。非効率的なシステムが横行する日本のアニメ制作の現場に限界を感じると言う質問者に、高城さんは「日本の社会全体に通じる問題」と回答しています。 ここ数年強く感じるのは、日本のアニメ業界(2Dの方)は多くのスタッフの金銭的時間的代償の上になりたっているという事、非常に非効率的で、その制作システムがもう限界に来ているという事です。 まともに物を作りたくても非効率的なシステム(影響が大きいのはフリーのアニメーターが殆どであり宅急便を介しての素材集配や(原画料より集配費用がはるかにかかっています)、進行が毎回車で集回収するなどの非効率性、フリー故に原画マンが納期を守らず(単価が安いため沢山