京都大は9日、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経細胞を作り、パーキンソン病患者の脳内に移植する治験の1例目を50代の男性患者に実施したと発表しました。iPS細胞を使った再生医療はさまざまな疾患で計画され、京大によると、パーキンソン病での治験は世界初。将来的な保険適用を目指します。iPS細胞の患者への利用は、目の難病患者の網膜を再生する理化学研究所の世界初のケースに次ぎます。 京大によると、移植手術後の男性は安堵した表情で、手術前と同様に会話や歩行ができるなど経過は良好といいます。高橋淳教授らのチームは、健康な人から作ったiPS細胞を神経のもとになる細胞(前駆細胞)に変え、特殊な注射針で脳に移植しました。移植した細胞は脳内で神経細胞になり、情報を伝える物質「ドーパミン」を分泌する見込みです。
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