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ブックマーク / note.com/yanabo (4)

  • メディア論79 遅いメディア、裏切るメディア、出会うメディア。|柳瀬 博一

    インターネットの普及と、SNSの発達と、スマートフォンの実装で、「誰でもメディア」時代になった瞬間、視聴者や消費者のメディア体験は、速いこと、自分の欲しい予測通りの情報が届くこと、わざわざ出向かなくてもいいこと、となった。 結果、失われたのは、ゆっくり、頭を冷やして、反射神経に頼らず、考えること。思いもよらない、自分の興味の対象外に出会うこと。わざわざ出向いて、直接人と出会うこと。 この3つは、しかし個々人と社会の能力を昨日より今日より明日より拡張していくためには、必須のことだったりする。 だから、考える余地を残す遅いメディア、自分の予測もしないものが届く裏切るメディア、わざわざ人と出会いにいくことでサムシングニューが得られる出会うメディア、以上3つが注目される時が必ず来る。

    メディア論79 遅いメディア、裏切るメディア、出会うメディア。|柳瀬 博一
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    NANA_NO1 2018/11/10
  • メディアの話、その65。「のん」というマスメディア。|柳瀬 博一

    NHKの朝ドラ「あまちゃん」というもっともメジャーなテレビドラマから飛び出して、瞬時に国民的な女優(アイドル、じゃなくて、やはり女優)となった能年玲奈さんは、その後、いったん、一番巨大な「テレビ」というマスメディアから姿を消す。 2016年、「のん」と改名して、再びメディアで見かけるようになる。ただし、「テレビ」を除いて。「テレビ」という舞台がないと、「女優」業を続けるのは、難しい。 けれども、彼女はアニメ映画「この世界の片隅に」の主演声優を務め、同映画を唯一無比の傑作に昇華させた。 2017年夏。「のん」さんは、ミュージシャンになった。 東京葛西臨海公園で開かれたライブイベント「ワールドハピネス」では、「この世界の片隅に」の音楽を担当したコトリンゴさんのライブに登場、コトリンゴさんのピアノをバックに、主題歌である「悲しくてやりきれない」を8月の青い空に向かって歌い上げ、オーラスで、主催者

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    NANA_NO1 2018/04/16
  • メディアの話、その57。空っぽな器としての「編集」という仕事。|柳瀬 博一

    30年間、サラリーマンとして「編集」という仕事をしてきた。 雑誌の「編集」に始まり、書籍の「編集」、ウェブメディアの「編集」、そして広告企画やイベントの「編集」。ビジネス雑誌、物流雑誌、2冊で終わった旅行ビジネス雑誌、教育関係のムック、経営者の、雑誌の特集をまとめた起業家の、美術の、芸能人の、ジャーナリストの教育、ムシの、進化生物学の、大学改革の教養、ウェブメディアの連載、時計の広告、化学メーカーの広告、国際機関の広告、援助機関の広告、自動車メーカーの広告、総合商社の広告、農耕機メーカーの広告、大学の広告……。 サラリーマンとして「編集」の仕事をする、というのはどういうことか。 それは「投げられた球は全部打つ」「仕事は選ばない、じゃない、選べない」「瞬時に、玄人になる(ふりをする)」ということである。 ゆえに、次の「編集」の仕事が来た瞬間、「前」の「編集」の

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    NANA_NO1 2018/03/26
  • プリンスは生きている。|柳瀬 博一

    プリンスが死んじゃった。 70代のブライアン・ウィルソンのコンサートに行った わずか2週間後。 このいつ消えていなくなってもおかしくないおじいさんの歌に 消えない光を見たばかり。 プリンスが死ぬ、ということは、 考えたこともなかった。 なんだかずっと生きている気がしていた。 プリンスが最後に日にやってきたのはたしか2002年だ。 日武道館だったろうか。 その後、竹芝のクラブでギグをやるらしい、という噂を聞いて 顔を出したけど、結局会えずじまいだった。 いま、 プリンスの地元のミネアポリスの放送局が プリンスの曲をアルファベット順に延々かけている。 それをインターネットで聴いている。 プリンスは、 1999できらめいて、 パープルレインで制覇して、 アラウンド・ザ・ワールド・イン・ザ・デイで虚をついて、 パレードで魅惑して、 サイン・オブ・ザ・タイムスでひざまづかせた。 1999に出会っ

    プリンスは生きている。|柳瀬 博一
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    NANA_NO1 2016/04/24
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