桜が舞っていた。 2012年4月、僕たちは吉野山に登り、険しい斜面だらけの中に奇跡的に広がった平らな地面の上に寝そべって、ぼんやりと桜を眺めていた。谷間を埋め尽くすあまたの山桜。真っ白なインクを山一面にぶちまけたような、それでいてどこか淡い紅を被せたようなその景色に吸い込まれそうになりながら、思い思いに眼下に広がる壮大な桜色の絨毯を見ていた。吉野千本桜。時折強い風が吹く度に、花曇りの空から桜の花びらが舞い降りた。 「小説にできそうな気がする」 「物語はあるしね」 「挿絵、どんなのがいいかな」 『小説・千本桜』のプロジェクトはそうして始まった。7年前のことだ。 小説千本桜シリーズ(発売:KADOKAWA 発行:角川アスキー総合研究所) 今年の超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』は本当に素晴らしかった。3年前の再演だろうと思って千穐楽の舞台に臨んだら、まったく違っていた。というか、歌舞伎そのものだった。
今年で4回目となる超歌舞伎。今回の演目は、2016年のニコニコ超会議で上演された初めての超歌舞伎で披露され、「第22回 AMD Award ’16大賞」や「総務大臣賞」など、数々の賞を受賞した、歌舞伎の名作「義経千本桜」と初音ミクを代表する曲「千本桜」を融合させた、オリジナル「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」。その時と同様、中村獅童さんが佐藤四郎兵衛忠信(さとうしろうびょうえただのぶ)を、初音ミクさんが初音未來、美玖姫(みくひめ)の2役、澤村國矢さんが敵役である青龍の精(せいりゅうのせい)をそれぞれ演じるほか、中村蝶紫さんが美玖姫の母である初音の前(はつねのまえ)を演じました。 そんな名作を観劇するのに、超歌舞伎はもちろん、歌舞伎すら一度も見たことがない筆者だけでは心もとないと、おたくま経済新聞編集部の仲間である咲村記者が同行してくれました。観劇の前日、学生時代歌舞伎座の大向こ
スマホゲームの“コラボ相手ランキング”を作ってみた。“仕事を選ばない人気コンテンツ”は何だ? ライター:井筒和幸 ゲーム内だけでなく,リアル店舗でイベントを行うコラボも多い。写真は「モンスターストライク」とコラボした「一軒め酒場」(関連記事) 近年のスマホゲームで欠かせないものの1つに,コラボレーション(コラボ)がある。同一メーカーのタイトルによる“自社内コラボ”はもちろん,他社タイトルや人気アニメ・漫画,さらにはコンビニや飲食店など,業界の垣根を越えたものまであり,内容も多種多彩だ。 人気コンテンツになると,複数のゲームタイトルから引っ張りだこになることも珍しくない。「あれ? こないだ○○とコラボしてなかったっけ?」とと思うこともしばしばだ。 そこで本稿では,2019年3月中旬でのGoogle Play売上トップ100タイトルを対象に,2016年1月1日〜2018年12月31日までの3年
初音ミクとコラボしたThermaltakeのゲーミングギアといえばキーボード・マウス・マウスパッド2種が既に出ていますが、先日行われたイベントのブースにはそれらと異なる製品が展示されていた模様。いずれも製品化される可能性がありそうなので個別に取り上げてみます。 TSUKUMO、「ニコニコ超会議2019」にThermaltake社と共同出展 https://kaisya.tsukumo.co.jp/static/release/190423c.html 1つめ、ゲーミングメカニカルキーボード。ベースとなっているのは日本でまだ発売されていない「Level 20 RGB Gaming Keyboard」。通常モデルとフレームのカラーは一緒ですが、キーキャップもグレーになっている独自仕様。また、一部のキーキャップとメディアキーがミクカラーになっている模様。そして注目すべき点は日本語配列のキーレイア
「超ボカニコ2019」に見た“wowakaが残したもの” DJ'TEKINA//SOMETHING「『またどうせ見れるから』って言わないで」 日本最大級の動画サービス「niconico」が主催する一大イベント『ニコニコ超会議 2019』(幕張メッセ/4月27日・28日)で、毎年恒例、ボカロ曲オンリーの音楽イベント「超ボカニコ2019」が開催された。 初日の27日は、登場順でDJシーザー、IA & ONE Remix by DJ A.T.E、春野、大沼パセリ、cosMo@暴走P、GYARI、Misumi、音街ウナ Remix by キノシタ、R Sound Design、Omoi(東武トップツアーススペシャルステージ)、DJ'TEKINA//SOMETHING(ゆよゆっぺ)、バーチャルナユタン星人、八王子P、みきとPという面々。DJプレイ&生演奏で、フロア狭しと駆けつけた観客をわかせた。 ト
ニコニコと切っても切れない仲にあるもののひとつが、初音ミクをはじめとしたVOCALOIDとその楽曲(ボカロ曲)たち。ボカロ曲は多くの場合、コミカルだったり感情に訴えかけてきたりするステキなムービーと共に公開されますが、そんなムービーを彩る「動画絵師」たちの作品群のメイキングや資料が、ニコニコ超会議2019の超動画絵師展に展示されていました。 超動画絵師展 | ニコニコ超会議2019 公式サイト https://chokaigi.jp/2019/booth/cho_video_creator.html 超動画絵師展ブースの正面はこんな感じ。 VOCALOIDだけではなく、文字を読み上げることがメインのVOICEROIDを用いてクセになる楽曲を次々と生み出すGYARI(ココアシガレットP)さん。 パロディや替え歌の一大ブームを巻き起こした「Seyana」のPVに使われているイラスト素材や……
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niconicoのだいたいすべてを地上に再現するイベント、ニコニコ超会議2019が4月27日と28日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催。ボーカロイドの初音ミクが歌舞伎俳優の中村獅童と共演する「超歌舞伎 supported by NTT」も開かれて、2016年の最初の超歌舞伎で披露された「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」が再演された。ボーカロイド曲の名曲『千本桜』が響き、桜吹雪が散る会場で、最先端のテクノロジーによって役者を分身させたり、変身させたりといった演出も行われ、前回にも増してパワーアップした舞台に歌舞伎ファンも初音ミクのファンも酔いしれた。 「4回目の超歌舞伎なので、中身もやりとりも濃くなってきました」。2016年の初演から超歌舞伎の舞台に立ち続けてきた中村獅童は、2016年の「今昔饗宴千本桜」から続けて来た舞台が、どんどんと進化していることをアピールした。 2018年の
歌舞伎俳優の中村獅童(46)が27日、千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」の「超歌舞伎」に出演した。 「超歌舞伎」とは「ニコニコ超会議2016」で初お目見えしたテクノロジーと伝統芸能が融合した新しい形の歌舞伎。今年の演目は、ボーカロイド・初音ミクの代表曲「千本桜」と、古典歌舞伎の代表作「義経千本桜」の世界観をもとにした「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」。獅童自身4回目の超歌舞伎に「記念すべき1回目の再演だが、濃くなって進化している」と胸を張った。超歌舞伎は夏には京都・南座で「八月南座超歌舞伎」(8月2日~26日)も行われる。 この日スタートしたゴールデンウィークの過ごし方は「稽古です」と休日返上で歌舞伎にいそしむ。終わりを迎える平成について「役者として知ってもらえた」と振り返り、令和への意気込みは「スタートラインに立ったつもりで初心を忘れず駆け抜けたい」と宣言した。
北海道のベンチャー企業が開発・製造した全長10メートルのミニロケットの打ち上げが4日朝行われ、成功しました。日本の民間企業が単独でつくったロケットが宇宙空間に到達するのは初めてです。 会社は、打ち上げからおよそ4分後にロケットが目標としていた高度100キロの宇宙空間に到達し、打ち上げは成功した、と発表しました。 会社によりますと、ロケットは最終的に高度113キロに達し、その後、計画どおり北海道沖の太平洋上に落下したということです。 MOMO3号機は全長およそ10メートル、直径50センチで、重さ20キロほどの観測機器を積むことが可能で、今回も大学が作った実験装置を搭載しています。 宇宙空間などで4分間程度無重力の状態となることから、会社は今後、この無重力状態などを利用した実験や観測を企業や研究機関に売り込みたい考えです。 ただMOMOには人工衛星を軌道に投入する能力はないことから、会社は、M
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