タグ

ブックマーク / ta26.hatenablog.com (27)

  • 『資本主義の死』と『幸福』と『良く生きること』 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■不都合な真実 『不都合な真実』と言えば、アル・ゴア元米国副大統領が出演し、地球温暖化問題を喧伝する映画であり、出版されたのタイトルだ。二酸化炭素はじめ、様々な温暖化物質の排出増大によって引き起こされる気候変動の危機を問い、当時非常に話題になった。(もっとも、その後、データの誤りを指摘されたり、地球温暖化の二酸化炭素原因説自体に反対する説等も出て、今では話題としても政治的な取り組みとしても、すっかりトーンダウンしてしまった。) ■資主義の『死』 だが、現代には、ある意味もっと深刻で、かつ、逃れることができない『不都合な真実』がある。それを教えてくれたのは、元三菱UFJモルガン・スタンレー証券でチーフエコノミストをつとめ、現在日大学国際関係学部教授の職にある、水野和夫氏の一連の著作だ。水野氏は、『16世紀以降現代まで続く資主義というシステムそのものが終焉に向かいつつある』、という。世

    『資本主義の死』と『幸福』と『良く生きること』 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2014/06/11
    「もはや資本を投下してもそれに見合う利潤が期待できないことを意味し~資本主義の「死」という他はなく、その過程で、世界的に中間層は崩壊し、国民国家は解体の危機に迫られ、民主主義も崩壊の危機に瀕する」
  • 若者 vs. 『おじさん』/理は若者にありそう - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■若手社会学者 古市憲寿氏 若手社会学者の古市憲寿氏の新刊(新書)、『だから日はズレている』*1が面白いという話を聞いたので、早速、読んでみた。 古市氏のことは、私のブログでも、すでに何度か言及してきているし、気鋭の若手(当時26歳)社会学者の注目作として、非常に大きな話題になった『絶望の国の幸福な若者たち』*2については、早々に書評を書かせていただいた。当時はまだ氏に関する情報も少なく、歯に衣着せぬ率直な発言で場を煽る『炎上マーケター』の一人か? とまで思ったものだが、著書を読み込んでみると、着眼点がユニークで、語り口は淡々としているものの、論旨は意外にわかりやすい。そして、氏が切り取ってみせた問題は実に印象的で、その後ずっと私の頭から離れずにいる。 ■恐るべき近未来像 今回の新刊では、そんな古市氏の当時の問題意識はそのままに、より一層、古市氏が相対する問題の全体像がわかりやすく提示さ

    若者 vs. 『おじさん』/理は若者にありそう - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2014/05/14
    「■恐るべき近未来像」。。コワイ!/「人は今いる場所を疑わなくなった瞬間に誰もが『おじさん』になる~」 内田樹のbit.ly/1je4MFLと妙にシンクロ。(;・∀・)
  • 本当に人間に残る仕事は何だろう/アルゴリズムが全て呑み込む未来 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■『ポーカーゲーム』における機械と人間 人間同士で競う、ポーカーゲームを実際にやってみたことのある人はどれだけいるだろうか? 自分でやったことはなくても、映画テレビ等の題材として幾度も取り上げられていることもあり、何となくであれ見知っている人は多いと思う。無表情を装うことを『ポーカーフェイス』というが、相手に自分の心理を知られないようにしつつ、相手の肚を探る。相手の顔色を伺いながら騙し合う。人間臭い要素が満載だ。もちろん運の要素も大きい。 ここにコンピューターが格的に参戦して、人間を打ち負かしてしまうなんていうことがあるのだろうか。チェスや将棋のように、勝負のかなりの部分が『合理性』で決まるゲームと違って、ポーカーはいわば数量化できない人間的な要素の塊のようなゲームに見える。そこに合理性の塊のようなコンピューターが太刀打ちできるのか? そんなことは『原理的』に不可能なのではないか。だが

    本当に人間に残る仕事は何だろう/アルゴリズムが全て呑み込む未来 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2014/03/12
    アルリゴリズムを作るアルゴリズムが出来ない訳がナイ。/自らのアルゴリズムを改善・改良し書き換える自己進化アルゴリズムが出来た所で人類終了のお知らせ。(;・∀・)
  • 『マイルドヤンキー』の楽観と悲観/奥深いヤンキー問題 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■『下流社会』で提示された問題 昨今の日を悩ます問題、特に、主として若年層に見られる構造的な問題とは何か? そういう問を立てると、最近では誰もが異口同音に語る『典型的な問題群』というのがある。例えばこんな感じだ。 少子化、晩婚化、若者の車離れ、若者のブランド離れ、引きこもり、草化、地域共同体の崩壊・・ 少子化により、そもそも人数が少ない上、全般に消費活動に淡白なのが今日の若年層の特徴ともいえ、個別企業にとっても、日経済全体にとっても、将来に渡って非常に深刻な問題として認識されてきている。しかも、若者にとって企業の正社員の地位が高値の花となり、経済的に安定しないから、消費も結婚も子育てもますます難しくなってきている。このままでは、消費市場はどんどん縮小してしまうように見える。 その立場からの典型的な言説の一つとして、マーケット・アナリストの三浦展氏は、著書『下流社会ー新たな階層集団の出

    NCOV-05
    NCOV-05 2014/03/05
    『マイルドヤンキー』=新たな環境に即した、より使い勝手のいい次世代型経済動物ハッケーン!(・∀・) と言う事ですね、わかります。 モノを考えない集団で誘導し易うえに、浪費傾向が強く、繁殖力も高い。と
  • AR/拡張現実が担うべき真の役割とは - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■一抹の寂しさを感じる『セカイカメラ』の終了 2008年に華々しくデビューし、一世を風靡したと言っていい、Augmented Reality(拡張現実)の草分け的なサービスである『セカイカメラ』が、昨年12月に予告されていた通り、年1月22日を持って終了した。 若干話題先行のきらいはあり、ネットサービスとしての実用性の乏しさや、目新しさ以上の面白さが今ひとつであることを指摘する人も少なくなかったとはいえ、なにせ『セカイカメラ』のコンセプトが(TechCrunch50にて)発表されたのは、2008年の9月のことだ。iPhoneの日発売に遅れることわずか2ヶ月(iPhoneの日発売は2008年7月。iPhone 3G: 2代目iPhone)である。さすがに当時はその先進性に皆舌を巻いたものだ。 コンセプトを発表しても、実際のサービスとして発売されるかどうか疑わしいとの声も多かったが、20

    AR/拡張現実が担うべき真の役割とは - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
  • 『歴史の終わり』の時代には日本の思想が輝くかもしれない - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    歴史や社会思想を語る佐々木俊尚氏 ジャーナリストの佐々木俊尚氏のメルマガ(佐々木俊尚の未来地図レポート)は、IT技術やビジネスモデルの最先端の詳細な解説で定評があるが、それ以上に当該の技術やビジネスモデルの歴史的経緯、市場や社会の文脈の中での位置づけ等がきちんと語られていて、単なる『知識』ではなく、その知識を応用したり、それに基づいて将来を予測する上での『知恵』を得ることができる。 だから、メルマガに限らず佐々木氏の著述や講演では、歴史や社会思想等の話題はある種の『定番』とも言えるが、メルマガを継続して読んでいると、昨今、その探求は尚一層深まっているように見える。そんな中でも、10月7日号(Vol.265)の記事、『時間という概念のない世界「アテンポラリティ」がやってくる〜〜ポスト近代が終わり、テクノロジーが引き起こす新しい構造』には正直目を見張る思いだった。大変感銘を受けた。 ■歴史

    『歴史の終わり』の時代には日本の思想が輝くかもしれない - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/10/16
    \(^o^)/
  • 内田樹氏の寄稿文が喚起した問題を周回遅れで語ってみる - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    炎上しがちな内田樹氏のブログ 神戸女学院大学の名誉教授である、内田樹氏のブログ記事は、最近では炎上ネタになることが少なくなく、しかもややパターン化してきた印象がある。先日も、朝日新聞に掲載された寄稿文がBLOGOSに転載されたのをきっかけにちょっとした騒ぎになったのは記憶に新しい。反対論者が雲霞のごとく現れ、コメントも見るに耐えないものが多かった。 朝日新聞の「オピニオン」欄に寄稿 内田氏の記事の要点は、『グローバル化の進展による国民国家の解体とその問題点、および、グローバル企業の個別批判(今回はトヨタ自動車が槍玉にあがっていた)』ということになるだろうか。私自身、非常に関心を持っているテーマでもあり、一言語っておきたい誘惑にはかられたのだが、あまりに内田氏の全面否定一色の意見やコメントが多く、内田氏擁護のニュアンスが多少にじんだだけで自分のブログも炎上してしまいかねない雰囲気だったため

    内田樹氏の寄稿文が喚起した問題を周回遅れで語ってみる - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/05/20
    「グローバル企業が、その本来の在り方どうりに自己利益のみを追求した時、歯止めとなるモノは何もないよ。再生産の為のコミュニティは蹂躙されるしかナイ」ってことなのでは?「■3つのアプローチ」ではムリかと。
  • ユニクロ問題はまだ終わらない - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■インパクト大の柳井会長の発言 ユニクロを運営するファーストリテイリング柳井会長の発言は、良くも悪くも非常にインパクトがあり、賛否両サイドから多数意見が飛び交うことになった。 甘やかして、世界で勝てるのか:日経ビジネスオンライン http://www.asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html これはおそらく時代の転換点を象徴する発言として残り続けるに違いないと直感した私は、賛否両サイドから飛んでくる矢の的になることを覚悟の上で、一掻きなりともこの発言に絡んで自分の痕跡を公の場に残しておこうと目論んだのだが、何と体調を崩してしまったおかげでそれがままならず、やむなく大量の意見を読み流すことでここまで時間を過ごして来た。 ■終身雇用の日企業は皆ブラック? 件について、今のところ最も質をついた意見は、人事コンサルタントの城繁幸に

    ユニクロ問題はまだ終わらない - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/05/08
    「米国の作家で評論家のダニエル・ピンク氏の指摘」 内田の樹んが学校教育について言ってた事と同じだナー/『見えない内的な意欲』→こんな事が出来たらスゴイと思わないか?スゴイ!その発想はなかったワ。とか?
  • さらに奥深く踏み込むべきスマート社会づくりの議論 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    去る4月16日(火)に、第2回 FTMフォーラム シンポジウム 「スマート社会のビジョンとテクノロジーを提言する〜スマートエネルギー、新ビジネス、企業のイノベーションを徹底討論〜」に参加してきたので、かなり遅くなってしまったが、若干の感想を書いておきたい。 ■開催概要 ・開催主旨 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)は、4月16日FTM(フューチャー・テクノロジー・マネジメント)フォーラムの2012年度活動の成果報告と提言発表を兼ねたシンポジウムを開催いたします。

技術と経営の有識者が登壇する第1セッションでは、スマート社会のインフラとなるエネルギーとくに電力システムの改革について提言を発表して、それに関する議論を深めます。スマートエネルギーを中心とする技術や産業構造、さらには技術者のあり方についても変革の方向性を示します。(レッドテーブルメンバー:筆者付記)

    さらに奥深く踏み込むべきスマート社会づくりの議論 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
  • 「やまもといちろう×イケダハヤト対談」を私なりに語ってみる  - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■ヤバい経営学 唐突だが、前評判も非常に高く、実際に読み始めた人たちの書評を見ても軒並み高評価だったこともあって発売と同時に早々に購入した、『ヤバい経営学』*1は当に面白かった。タイトルの印象から、斜に構えた、ビジネスの隙間を扱ったではないかとの印象を持つ人も少なくないようだが、実際に読んでみるとエンターテインメントとしての面白さがあるだけではなく非常に奥深い。しかも、裏付けのある実証データに基づいているというだけあって、説得力もある。文句なくおすすめの一冊だと思う。 ■ハイブリッドな文章 せっかくなので、書評を書いておこうと思い立って取りかかっている最中に、ブロガー(プロブロガーと自称)のイケダハヤト氏と、これも有名ブロガーで投資家のやまもといちろう氏の対談の模様(ニコニコ生放送およびテキストのレポート)が入って来て、これがまた非常に面白くて感じるところがあるので、思わずそちらの方も

    「やまもといちろう×イケダハヤト対談」を私なりに語ってみる  - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/04/15
    「本物の仕事のエッセンスを伝承される場にいる実感があった」「~従業員のモチベーションを下げ、会社への愛着をなくし、イノベーションはなくなり、戦略が他社と似たり寄ったりの没個性なものになってしまう。」
  • 若手論客の梁山泊? 文化系トークラジオLife - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■若手論客ブーム? 最近若手のジャーナリストや学者、文化人等の活躍が目につくようになってきた印象がある。ジャーナリストの津田大介氏、社会学者の古市憲寿氏、評論家の荻上チキ氏、経済学者の飯田泰之氏、哲学者の國分功一郎氏、評論家の宇野常寛氏、フリーライターの速水健朗氏等、比較的容易に何人もの例をあげることができる。そういう若手のテレビでの露出は明らかに増えているし、新聞や雑誌等の紙面に名前を見つけることも当に多くなって来た。メディアでは、一種の『若手論客ブーム』(プチ・ブームくらいなのかもしれないが・・)と言ってよい現象が起きているように見える。 ■ある種の共通点 このような最近勢いを増して来た『若手論客』は、肩書きや実際の活動の仕方はそれぞれに異なるし、主張の内容も一様とは言えないけれども、ある種の共通点がある。若手と言っても、最年長は40歳前後、すなわち団塊ジュニア世代くらいまで含まれる

    若手論客の梁山泊? 文化系トークラジオLife - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/04/09
    『文化系トークラジオLife』 毎月 最終日曜日 深夜1時~4時 TBSラジオで放送 : 本編と番外編ともPodcastで聞く事ができる。 / あとで聴く ( ´ ∀ `)ノ
  • 東日本大震災から2年:この2年をどう総括するのか - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■総括してみる意味は大きい 戦後最悪の災害となった東日大震災は、3月11日で発生から2年となる。何より先ず、犠牲者の方々のご冥福を祈りたい。その爪痕は深く、関係者の必死な活動活動にもかかわらず、復興はまだ道半ばといわざるをえない。特に原発事故のあった福島など、住民の帰還は進まず、まだ『渦中』にあることを痛感する。 とはいえ、日全体で言えば、発生直後の興奮気味のマインドも多少なりとも落ち着いて来て、客観的に振り返る余裕もできてきたことも確かだ。被災地のみならず、日全体にとっても激震となったこの震災の後の2年間は、一体どういう期間だったのか。日は変わったのか、変わらなかったのか。今、この2年間を総括してみる意味は誰にとっても限りなく大きいように私には思える。 私自身にとっても、瞬く間に過ぎたこの2年は、何年間かの体験をギュッと凝縮したような中味の濃い日々となった。東京にいてさえ、帰宅難

    東日本大震災から2年:この2年をどう総括するのか - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/03/11
    「考えることはエリートに任せて、庶民は目の前の仕事に邁進する、というような昭和的で牧歌的な構図がもうまったく機能していない」/未だ手探り状態。。夜明け前が最も暗いのだと思いたい。
  • 合理性を重視しない日本の組織には見切りを付けたい - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■日航空の再生・再建についてのお話 先週金曜日(2月22日)に、私の会社が所属する、国際企業法務協会*1の月例会において、日航空の更生・再建に関わった、同社法務部の小林部長のお話があって、非常に面白かった。日航空と言えば、一時期は再建は不可能とみる人も少なくなかったし、再建されたとしても、当面国営航空会社(100%国営化)としてしかその名を残すことは難しいと思われていた(失礼ながら私もそう思っていた)。ところが、蓋を開けてみると、上場廃止からわずか2年8ヶ月で再上場をはたし(史上最短)、再上場後初の決算である、平成24年9月期中間連結決算では、営業利益で過去最高を更新したというのだから驚きだ。 ■経営組織・人事制度の改革 いくつもあった興味深い施策のお話の中でも、特に印象的だったのは、新しい経営組織と人事制度にまつわるエピソードだ。かつての日航空と言えば、職種別に存在する労働組合の

    合理性を重視しない日本の組織には見切りを付けたい - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2013/02/25
    「旧帝国陸海軍となんら変わらないことを身を切られるような思いをしながら再確認しているような気がする。3.11以降の原発事故をめぐる一連の騒動、政府や官僚の~」同意。。 _ノ乙(、ン、)_ゲンナリ…
  • ショッピングモールから都市論の深みにはまってみる - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■どれも興味深い速水健朗氏の著作 編集者・フリーライターの速水健朗氏の著作は、『ケータイ小説的、”再ヤンキー化”時代の少女たち』*1を読んでファンになって以来、すべて読ませていただいている。『ほとんど誰にも注目されなかったり、一般にはネガティブなイメージなのに、その実重要な存在』を探り当てる速水氏の洞察力は非常に鋭く、その語り口も小気味いい。そのため、どの著作も大変興味深く、かつ読みやすい。おかげで、ヤンキー、ケータイ小説、バンド、歌謡、ラーメン等々、それまでまったく自分の視界に入っていなかった(あるいは見ることを避けてきた)もの、事象等が、俄然、時代を読み解く『鍵』に見えてくるという体験を何度もさせてもらってきた。 ■新著:『都市と消費とディズニーの夢』 その速水氏の新著である、『都市と消費とディズニーの夢』*2も、お盆休み前に早速手に入れて拝読した。今回も、自分が『ショッピングモール』

    ショッピングモールから都市論の深みにはまってみる - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2012/09/10
    「ポストモダン社会の倫理、すなわち、『公共空間はだれにでも優しくなければいけない』という倫理(あるいは常識)」
  • 新次元に入った『厳罰化』問題/ルールとルールの戦争 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■あっさりと採決された『違法コンテンツダウンロードの厳罰化』法案 世間を、というより、ネット世論を非常に騒がせた『違法コンテンツダウンロードの厳罰化』法案は、反対の声も空しく、結局強引に採決が行われた。件は、対象者があまりに多い割に、対象者の側(多くの中高生を含む)の理解は決して進んでいるとは言えず、場合によっては社会に深刻な悪影響が及びかねない懸念もあり、公聴会等の手続きを何度も経る等、いつも以上に慎重であって欲しいと思っていたが、残念ながらいつも以上にあっさりと採決が行われてしまった。 違法ダウンロード厳罰化によって何が起こるか予想してみた:見て歩く者 by 鷹野凌 ■日の困った現状 この数年というレンジで見ても、IT・インターネットの市場や業界を間近に見る機会に恵まれている立場から言えば、日の法律はインターネット世界で起きている現実に明らかにキャッチアップできておらず、日の企

    新次元に入った『厳罰化』問題/ルールとルールの戦争 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2012/07/03
    「『ルールとルールの戦争』、ということであれば、海外ではすでにその戦争は始まっていて、今回とうとう日本にも飛び火したとみることもできる。」<ナルホド
  • 第9回ジオメディアサミット/嵐の前の静かな緊張感 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    2012年6月23日(土)、第9回ジオメディアサミットが開催されたので、参加してきた。 開催概要は以下の通り(敬称略)。 ・開催日時: 6月23日(土) 9:30 −12:30 ・開催場所:パシフィコ横浜 G空間EXPO内のイベント、「g空間WAVE2012 gコンテンツワールドxジオメディアサミット」の 第2部として開催 ・スケジュール 09:00 開場 09:30-09:35 開始、主催者挨拶 09:35-10:20 ライトニングトーク 10:20 休憩(10分) 10:30-11:00 講演1(30分) 11:00-11:30 講演2(30分) 11:30-12:30 パネルディスカッション(60分) ・ライトニングトーク 1. あなたのジオ開発を加速する!HeartRails Express / Geo API
発表者:ハートレイルズ 大久保康平 (id:kuboon)
2.「人」

    第9回ジオメディアサミット/嵐の前の静かな緊張感 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2012/06/26
    「経験価値マッピング」の空白地帯を考えてみる。。 ・メンタル×ネガティブ : 鬱だ氏のう系 ・フィジカル×ポジティブ : 修三系
  • ほんの少し強い『個人』になって『社会』に向かう生き方 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■転換点 最近、インターネットビジネス関連、特にソーシャルビジネスの周辺では『曲がり角』というか『転換点』を感じさせるトラブルが相次いでいる。昨年末の、べログのステルスマーケティング問題を皮切りに、Facebookのプライバシー問題、コンプガチャ等ソーシャルゲームの問題、クラウドファンディングのstudygiftの炎上と続き、いまだに火種は残り、問題はまだ終息するようには見えない。この気配を受けて、上場間もないFacebookの株価はとうとう30ドルの大台を割り込み(上場初日の高値は42.5ドル。時価総額換算では350億ドルが消えた勘定になる)、日のソーシャル各社の株価も年初来の安値を更新し続けている。 グリー、DeNAなど株価下落が止まらず ソーシャル各社、そろって年初来安値 - ITmedia ニュース いわゆる『ソーシャル』ブームで、ごく短期間に驚くべき急成長を遂げた各社が、市場

    NCOV-05
    NCOV-05 2012/06/05
    「世間」の消滅は概ねの人々にとっての了解事項だと思う。 そこで始まっているのが「自分に有利な支配的空気を如何に作りだすか」と言う空気合戦ではないかなぁ。。と考える。 用いられるのはワイドショウの手法
  • FTMシンポジウム/スマート社会のビジョンとテクノロジーを提言する - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■開催目的/概要 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主催で昨年10月に発足したフューチャー・テクノロジー・マネジメント(FTM)フォーラム(村上憲郎議長)の半年間の討議の結果を提言としてまとてめて公表し、さらに当日その内容をもとにパネルディスカッションを行うというプログラムでシンポジウムが開催されたので、参加してきた。 開催目的/概要は以下の通り。 ・開催目的 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)は2011年10月、日を覆う閉塞感を打ち破り、技術やイノベーションのあり方を根から見直し、技術と社会の未来を考えるために、フューチャー・テクノロジー・マネジメント(FTM)フォーラム(村上憲郎議長)を発足させました。そして、この半年間、「日のスマート社会を構想する」をテーマに、発送電分離による電力産業の再編、スマートグリッドとスマート

    FTMシンポジウム/スマート社会のビジョンとテクノロジーを提言する - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
    NCOV-05
    NCOV-05 2012/05/01
    所眞理雄氏の言は「マジカ!(;゜Д゜)」と形容するに充分な絶望モノ。。_ノ乙(、ン、)_ 『「日経◯◯」脳の恐怖』?グローバルでリバタルなオレ最先ターン!てか? オマエが立脚している足場が崩れてる事を知レ!
  • 日本はもう変わらないのか?/『あたりまえ』への挑戦 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■両親の教え 子供の頃、父親に、『理屈を言うな!』と怒られたことが何度かある。ずっと忘れていたのだが、最近になってふと思い出して以来、気になってしかたがない。今でもこんな怒り方、しかり方をする人はいるのだろうか。私の父親世代だけではなく、私が学生時代には少なくとも大学の体育会系のサークルではこの種の物言いは少なくなかったと記憶するが、最近ではどうなんだろう。かたや母親は、『議論で相手を論破するようなことは決してやってはいけない』と何度も私を諭したことを覚えている。理屈で勝っても、こちらが正しければ正しいほど相手に遺恨が残る。そんなやり方では相手は納得して自分の理屈に従ってくれるようにはならないというのだ。 ■刷り込まれる日の常識 まがりなりにも学校では科学を学び、近代社会のルールに則った議論やそれに基づく民主主義についても学んでいる最中だった。日でも個人と個人がどんどん意見を戦わせて、

    NCOV-05
    NCOV-05 2012/04/09
    「見識が高くて自分が見たくなくても、見るべきものはちゃんと見ていると自負している人も中にはいるかもしれない。だが、その人が見る事実は見たくない人とはどんどん共有されなくなっていく。」ナルホドヤバス!
  • 市場を機能させる非市場的要素/隘路からの脱出に向けて - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

    ■ずっと『失われた』ままの日 『失われた○年』というような、何やら翻訳もののSF小説のタイトルのような言い方が流布しはじめたのはいつの頃からだっただろうか。そもそもこの言い方の背後には、いつかまた経済成長軌道に復帰できるはずという黙示の了解があったと思うが、この○の部分に、いつしか『20年』というとんでもない長い期間を入れなくてはならなくなるに至って、もはやこの言い方によって『一時的な時代を表現する』こと自体が不自然に感じられるようになってきた。 起死回生の最後のチャンスを『地震/津波による大災害後の復興』に対する国民の強いコンセンサスに見たと思ったのもつかの間、原発事故という第二幕が開くや、『ナイーブな子供』/『永遠の少年』となっていた大多数の日国民は、すっかり忘れてしまっていた政治論争、倫理/思想/哲学論争の迷い道に誘い込まれることになる。議論は空回りし、対策は一向に進まない。

    市場を機能させる非市場的要素/隘路からの脱出に向けて - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る