16日、「非常設衛星発射準備委員会」を現地指導する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(中央)。奥は「軍事偵察衛星1号機」とみられる(朝鮮中央通信=共同)(画像の一部が加工されています)【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は31日、「軍事偵察衛星打ち上げ」と称して発射した事実上の弾道ミサイルが墜落すると、即座に失敗を公表した。同時に「可及的速やかな期間内」に再発射すると宣言し、偵察衛星保有に向けた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の並々ならない意欲を見せつけた。 朝鮮中央通信は打ち上げから約2時間半後に「軍事偵察衛星発射時に事故発生」というタイトルで事故原因にまで踏み込んだ報道を行った。金氏が最高指導者に就任間もない2012年4月に「衛星」を打ち上げ、空中爆発した際も早々に失敗を認めており、国際社会の衆目を意識せざるを得ない「衛星」発射で、隠蔽せず失敗を認めるのは金氏のスタイルともいえる。 「核・