7月5日に20歳の誕生日を迎えた大谷翔平。7月15日時点で、投手として8勝1敗、打者として打率2割8分を記録している。 ここ数試合の大谷翔平の投球を見ていると、すぐれた選手を見る楽しさを感じるのはもちろんだが、それと同じくらいの恐ろしさを感じる。高く飛び上がったボールがぐんぐん伸びて、どこに着地するのか見当もつかない。 大谷の投球といえば、160kmが出たかどうかがまず注目される。確かに、先発投手でそんな球速のストレートを何度も投げるような投手はいなかったので、注目されるのもしかたないのだが、それだけならゴルフのドラコン王みたいなもので珍しくはあってもあまり価値はない。最近の大谷は、その球速を十分にわがものにして武器として使いこなしている。球威があるだけではなく、まるで画像の早送りみたいに投球が急激に成熟しているのだ。 最も脂っこいところから三振を取る。 7月2日のライオンズとの試合は球場