『敏感な人や内向的な人が楽に生きるヒント』(イルセ・サン著、枇谷玲子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者によれば、「とても敏感な人(HSP:Highly Sensitive Person)」は5人に1人、内向的な人は2、3人に1人存在するのだとか。 ちなみに著者も自分が“内向的なHSP”であることを認めており、そのような立場に基づく自身の経験を生かしながら、心理療法士として、敏感な人や内向的な人のケアをしてきたのだそうです。 本書を読むにあたってまず注目すべきは、そんな立場にいる著者の考え方です。なにしろ、敏感であることや内向的であることが、近い将来市民権を得て認められるようになるのではないかと期待しているというのですから。また、その変化を少しずつ感じてもいるのだとか。だとすればそれは、敏感な人や内向的な人を勇気づけてくれることになるのではないでしょうか。 今の社会のなかでは、控え