ソフトブレーン マネージメント・アドバイザー 宋 文洲さん 48歳。85年に国費留学生として来日。北海道大学を卒業後、ソフトブレーンを創業。05年に東証1部上場を果たしたのち、代表権を社長に譲り、経営のアドバイザーに就任。現在は、日本と中国・北京を往復しながらコンサルティング、執筆、評論活動を行う。 中国ビジネスで苦戦する日本企業は多い。個別の問題点は各社それぞれあるが、共通するのは、日本企業は組織が前面に出てしまい、合弁相手の懐に飛び込めないこと。これが中国ビジネスの足かせになっているケースが多いという。 中国ビジネスで成功するための最大のポイント。それは中国のパートナーとの良好な関係だ。パートナーとは合弁相手の中国企業ばかりでない。原材料の仕入れ先や流通といった取引先、現地の幹部従業員。すべてがパートナーだ。 「表現は難しいが、うまくいっていない企業は、現地にいる日本人が中国人パ