検挙者が右肩上がりで増え続ける大麻。その原因の1つとして「種」がクローズアップされている。関東学院大ラグビー部の大麻取締法違反事件で、逮捕された部員2人も「渋谷で種を買った」などと供述したように、街やインターネットで簡単に買うことができる。栽培は違法だが、種の所持は合法。捜査関係者からは「(大麻の)所持や栽培をいくら摘発しても、種が野放しでは追いつかない」と嘆きの声も聞こえてくる。簡単に入手 若者でにぎわう東京・渋谷。繁華街から少し離れた雑居ビルに種を売る店がある。お香が立ちこめる小さな店内では、ショーケースには、吸引器具がずらりと並ぶが、何を吸うためのものかは明記されていない。 この店で売られている種は100種類以上。大麻の“本場”であるオランダのメーカーから輸入されたものが多いという。価格は10粒で約4000円からで、高級品は4万円にも達する。“効き方”によって差があるらしいが、説明を