電子書籍の話題に付きものなのが、DRM(Digital Right Management)だ。「DRMなんて無い方がいい」と思っておられるユーザーはたくさんいると思う。それはそのはず。DRMが施されていなければ、電子書籍でも紙媒体の書籍同様に友人間での貸し借りが行えるし、端末を問わず、どのデバイスでも読書を楽しむことができる。ユーザーにとっては、DRMが無いことのほうがメリットは大きい。 ではなぜこれだけDRMが無いことのメリットが大きいのに、DRMが必要だと言われているのか? ユーザー側の不平 まず簡単な例からDRMの必要性を見てみよう。先にも述べたが、DRMが施されていることにより電子書籍の貸し借りができないようになっている。電子媒体の場合、本を貸すとなると、結局は相手にファイルを渡すことになる。「本を貸す」ではなく、複製したものを渡すことになるのだ。これでは、紙媒体での本の貸し借りと