困惑の声が上がる 専門家「命に関わる問題だ」 鉄道各社が主にローカル線で導入する、乗客がボタンでドアを開閉する車両に対し、視覚障害者から困惑の声が上がっている。音声によるボタン位置の案内などが義務づけられておらず、場所が分からないためだ。冷暖房の効率化などにつながるとして鉄道各社は導入を続けているが、専門家は「命に関わる問題だ」と国などに早急な対応を求めている。 病院勤務で全盲の栗田陽子さん(46)は休日のある日、福岡県中間市のJR中間駅で、ホームに入ってきた電車の車体を何度もたたいたことがある。自動ドアが開かず、ボタンがどこか分からずに慌ててしまった。「こっちですよ」。中の乗客が開けてくれ、何とか乗車できた。
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