IT関係者の度肝を抜く巨額の減損を、みずほフィナンシャルグループ(FG)が2019年3月6日に発表した。勘定系システムを含む固定資産の減損損失として、約5000億円を2019年3月期決算に計上するという。 財務面での負担は軽くなるだろうが、大規模システムの「重荷」を巡るIT面での課題はまだ残る。保守・運用のスピードと品質をどう確保するかだ。解決のカギは、みずほFGがほぼ同時期に始めた新サービスにある。 みずほFGが計上する減損損失約5000億円の大半は、リテール事業部門に関わるソフトウエアである。リテールとは個人向け事業のことであり、そのソフトと言えば勘定系システムの中枢だ。預金口座の管理や決済、融資など、中核の銀行業務を支える巨大システムである。 銀行の勘定系は、開発規模が5000万ステップを超える。周辺システムまで含めると、1億ステップ以上とされている。さまざまな業種の基幹システムの中
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