ユーザーフレンドリーとはいえない、Hyper-Vの仮想ハードディスクに必須のアクセス許可:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(229) WindowsおよびWindows ServerのHyper-Vでは、仮想マシンを起動するために、仮想マシンに割り当てられた「仮想ハードディスク」(VHD、VHDX)に特殊なアクセス許可設定が必要です。その必須のアクセス許可、人が扱うのは少し厄介な代物です。
Windows OS用には、Hyper-V以外にもさまざまな仮想マシン環境ソフトウェアが提供されている。自分で仮想マシンを作成するのであれば、Hyper-Vだけあれば十分という意見もあるが、仮想マシン環境ソフトウェアごとに仮想マシンイメージの提供方式が違っており、他にはない仮想マシンイメージが配布されていることもある。そのため、場合によっては、他の仮想マシン環境ソフトウェアを動作させたいこともある。 ただ、既にHyper-Vを運用している環境では、他の仮想マシン環境ソフトウェアを動作させるのに注意が必要だ。そこで、ここではそのための方法を解説する。 仮想マシン環境ソフトウェアとは 仮想マシンは、CPUが持つIntel VTやAMD SVM(AMD-Vと表記されることもある)を使って「仮想マシン」環境を作り、この中で「ゲストオペレーティングシステム(ゲストOS)」などを動作させるものだ。この
コロナ禍になってから、オンラインセミナーに登壇する機会が何度かありました。Hyper-Vの仮想マシン環境でデモをお見せすることが多いのですが、何度かやってみて気になったのは、実行中の仮想マシンに対して「チェックポイント」を適用すると、予想よりも余計に時間がかかることでした。適用時間を半減させる“裏技”を発見したので紹介しましょう。次回からはこの方法でデモを実施します。 山市良のうぃんどうず日記 現在の状態を破棄していいのに“保存中”の謎 最近登壇したオンラインセミナーで、ファイルサーバをゼロからセットアップしていくという内容でデモを行いました。「Windows Server 2019」のHyper-V環境にWindows Server仮想マシンを新規インストールし、サーバの初期設定、Windows Update、役割の追加、ユーザーやグループの作成、共有の作成、サンプルデータの準備、管理ア
「Disk2vhd」を使用したUEFI/GPTベースシステムのHyper-VへのP2V移行:山市良のうぃんどうず日記(173) 「P2V(Physical to Virtual)」は、Microsoft Virtual ServerやHyper-Vの登場で“仮想化によるサーバ統合を進めよう”というのが流行った時代に用いられた、物理PC/サーバを仮想マシンに変換する方法です。現在でも、物理サーバのハードウェアの老朽化に対処するため、あるいはOSのサポート終了(EOS)対策としてクラウド化するためにP2Vのニーズはよくあるようです。 山市良のうぃんどうず日記 Disk2vhdでP2Vした第2世代仮想マシンが起動しない P2V(Physical to Virtual)に対応したツールは、仮想化が普及し出だしたころ、仮想化テクノロジーを提供するベンダー各社から自社のテクノロジーに対応したツールが提
関連キーワード リモートデスクトップ | Hyper-V | Microsoft(マイクロソフト) | 脆弱性 Microsoftの「リモートデスクトッププロトコル」(RDP)の脆弱(ぜいじゃく)性は、同社のサーバ仮想化ソフトウェア「Hyper-V」とどのような関係があるのか。セキュリティベンダーのCheck Point Software Technologies(以下、Check Point)によれば、大いに関係があるという。 Check Pointが2019年2月に発見したRDPの脆弱性は、仮想マシン(VM)を管理する機能「Hyper-Vマネージャー」において「VMエスケープ」に利用される可能性があることが分かった。VMエスケープとは、攻撃者がVMから脱出してホストマシンにアクセスすることだ。 「RDPの脆弱性がHyper-Vの脅威になるとは考えていなかった」とCheck Pointは
Windowsにまつわる都市伝説 最新バージョンに移行したい。でも、大容量データのコピーは避けたい 前回は、サポートされるアップグレード方法である「クラスタOSローリングアップグレード(Cluster Operating System Rolling Upgrade)」以外の方法で「Hyper-V Server 2016」以前を「Hyper-V Server 2019」に移行する方法として、仮想マシンを別の場所にエクスポート(またはファイルをコピー)し、Hyper-V Server 2019をクリーンインストールしてから、仮想マシンをインポートして、その後、仮想マシンの構成バージョンをアップグレードするという手順を紹介しました。 知らなかったでは遅い? Hyper-V Serverは「インプレースアップグレード不可」という事実(本連載 第138回) しかし、上記の記事で示した手順は筆者が頭
Hyper-V Server 2019ってどうなの? どうしたの?:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(131) 「Hyper-V Server」は、Microsoftが無償提供しているハイパーバイザー製品です。その最新バージョンとなる「Hyper-V Server 2019」は、2018年10月初めに数日間提供されたものの、その後配布が停止され、いまだに提供が再開されていません。提供再開を待つ間、Hyper-V Server 2019について知っておきましょう。 Windowsにまつわる都市伝説 無償のハイパーバイザー、でもWindows Serverの仮想化には無意味? 2018年10月にリリースされ、11月に再リリースされたWindows Server 2019について、本連載では以下の「どうなの?」シリーズをお送りしてきました。今回は、その第4弾「Micr
企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内 仮想マシンだけではない、クライアントHyper-Vの用途 今回は仮想マシンの実行環境としての最新の「クライアントHyper-V」の機能について説明します。クライアントHyper-Vの技術は、直接または間接的にWindows 10のさまざまな機能に関わっています。例えば、次のようなものです。 「Windows Defenderアプリケーション制御(Windows Defender Application Control:WDAC)」(旧称、デバイスガード)や「資格情報ガード」「Windows Defender Exploit Protection」の保護機能の一部など、高度なセキュリティ機能を実現する分離環境「仮想化ベースのセキュリティ(Virtualization-Based Security:VBS)」。この分離環境は「Window
サーバの役割別に見るWindows Server 2016への移行方法:Windows Server 2008のサポート終了に備えよ(3)(1/2 ページ) 前回は、Windows Server 2008/2008 R2の延長サポート終了を見据え、Windows Server 2016へ移行することのメリットを説明した。今回は、既存の環境からWindows Server 2016へ移行するためのステップについて、サーバの役割別に解説する。 Windows Server 2008のサポート終了に備えよ Windows Server 2016へ移行する2つの方法 Windows Server 2008/2008 R2(以下、Windows Server 2008)のサポート終了を迎えてWindows Server 2016に移行しようとする場合、最初に押さえておきたいポイントが「インプレースア
こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの鎌滝です。 今回は Hyper-V 環境のホスト OS からの VSS を利用した仮想マシン バックアップ失敗のお話です。 バックアップが仮想マシン内部の VSS Writer の影響で失敗した後、失敗の原因を取り除いたにもかかわらず再度バックアップが失敗する事象についてご紹介いたします。 バックアップ失敗直後の再バックアップが 1 回のみ失敗する事象のため、通常運用で実施している手順でのバックアップが何らかの原因で失敗してしまった後、失敗した原因の対処をしたはずなのに直後のバックアップがまた失敗してしまったとき、もう一度バックアップをリトライすると成功する可能性があります。 このブログを読んでいただいているという状況から、既に対処後のバックアップに失敗した後の可能性も高いと思いますので、次回以降のご参考としていただければ幸いです。
VHD/VHDXのサイズを縮小するための事前準備は面倒?──その行為、無駄です!:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(67)(1/2 ページ) VHDやVHDXファイルが肥大化すると、物理ディスクの使用効率が低下し、他の場所へのコピーも時間がかかるようになります。そのため、容量可変タイプのVHDやVHDXは、時々「最適化」してあげる必要があるのですが……。 連載目次 Windows 10仮想マシンで重要になるVHD/VHDXの最適化作業 マイクロソフトの仮想化テクノロジーといえば、Windows Serverの「サーバーの役割」の1つである「Hyper-V」です。Hyper-V専用の「Microsoft Hyper-V Server」という無償サーバOSもあります。Windows 8以降はProエディション以上の64ビット版でHyper-Vを利用できます。 [参考
自著の書籍、記事、技術文書のフォローアップとか... (注:このブログは 2024 年 3 月以降更新されません。今後、予告なくサイトを閉鎖することがあります。ブログ主の引っ越し先は こちら) Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607、ビルド 14393.x) の 64 ビット版には最新の Hyper-V が搭載されているわけですが、仮想マシンの既定の構成バージョンは 8.0 になっていました。 初期リリースの構成バージョン 6.2、バージョン1511 の構成バージョン 7.0、Windows Server 2016 Technical Preview 5 の構成バージョン 7.1 だったので、7.x と細かく刻んでくると予想していたのですが、まさかの一気に 8.0。ていうか、ここは 10 にこだわらないらしい。 New-VM の -Version オ
2016年06月09日16:13 カテゴリサーバ・OS Hyper-V環境からVMware環境への移行 Hyper-V環境とVMware環境が混在していて、今後VMware環境に統合しようと、せっせとHyper-V上のゲストOSを(サーバオーナーと交渉して)撤去していました。しかしふと思いつきました。「ひょっとしてHyper-VのゲストOSイメージをVMwareのゲストOSイメージに変換するツールがあるのでは?」と。ということで探してみたら「Vmware vCenter Converter Standalone」というツールがあっさりと見つかりました。 ということで今回はHyper-V環境からVMware環境への移行したときのことを書いてみます。 【移行手順】1. 「Vmware vCenter Converter Standalone」(無料)をダウンロードしてきてインストールして起動し
次期Hyper-Vの新機能を紹介する第1回では、Hyper-Vで拡張された機能のうち、リソースの動的追加、動的削除、チェックポイントについて紹介します。 次期Windows Server/Hyper-Vの新機能プレビュー 2014年10月にリリースされたWindows Server Technical Previewを使ってみると、次期Hyper-Vの「新機能」はとても輝いて見えます。ですが、サービス開発、運用を生業としてきた者としては、いくつか心配な部分もあります。本稿では、サービス開発者としての視点で、次期Hyper-Vはどんなものになりそうなのかをご紹介したいと思います。注目すべき新機能と、変更点、それに伴うメリット、デメリットを独自の視点からご紹介させていただきます。なお、Windows Serverを参照する名称として、本稿では次のような略称を使用します。 vNext:Windo
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く