「逝きし世の面影」は14章から成立しています。 第一章は勿論 この本の全体のテーマを大きく呈示しています。 『文化は滅びないし、ある民族の特性も滅びはしない。 それはただ変容するだけだ。 滅びるのは文明である。 つまり歴史的個性としての生活総体のありようが 滅びるのである。』 つまり この本は江戸時代の後半から幕末のころの 「江戸文明」 を欧米人の見聞録を再構成して、 「滅びてしまった江戸文明の頃の日本人が どんな生活をしていたのか」 を再現しようという試みなのです。 で、第二章に入ります。 タイトルは 「陽気な人びと」 です。 つまり 「日本人は陽気だった。」 と外人は観察の結果 結論付けています。 初代駐日公使オールコックは 「日本人はいろいろな欠点をもっているとはいえ、幸福で気さくな、不満のない国民であるように思われる。」 黒船のペリーは 「人びとは幸福で満足そう。」 日英修好通商条
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