ブックマーク / popeetheclown.hatenadiary.org (3)

  • 生き物のデザイン:微生物への着陸船 - I’m not a scientist.

    Enterobacteria phage T4.壁紙画像(1920x1080)はこちら Michael D, Jones氏作成のSVGデータを改変して作成しました.この画像のライセンスはCC BY-SA 3.0に準拠します. アポロの月着陸船や宇宙探査機にも見えるこの物体.実は細菌に感染するウイルス,通称ファージの立体図です*1.正十二面体の形状を持つヘッド(頭部)と円盤が積み重なったテイル(尾部)の2つの部分からなり,さらにそれぞれは,細かいパーツが組み合わさってできています.これらの形は,電子顕微鏡などを用いた長年の研究により明らかにされました.ヘッドの中身(DNA)以外は,すべてタンパク質製です.ファージなどのウイルスを生き物と捉えるかどうかは意見の分かれるところですが,生き物のデザインの一部であることは確かです*2. このファージ,テイルファイバーと呼ばれる部分を使って大腸菌などの

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  • 生き物のデザイン:大きいものだけを通す孔 - I’m not a scientist.

    Potassium channel KcsA from Streptomyces lividans in high concentration of K+ 緑色の球はカリウムイオン,赤色の球は水を表している. 壁紙サイズ(1920x1080)の画像はこちら ナノの世界で生き物を見ている私にとって,「生き物らしさ」と言われて思い浮かべるものは,自然が創り出したデザインの美しさです.今日はそんなデザインの中から,教科書にも載っている有名なものを1つ取り上げてみようと思います. どんな生き物でも,細胞の中や外は色々なイオンが溶けた水溶液に満たされています.例えば,カリウムイオンは,細胞の内側の方が,外側より30倍濃い濃度で保たれています.ナトリウムイオンはその逆です.30億年以上前に,生命が生まれた時の原始の海(生命のスープ)を表しているのではないか,とも言われています. 細胞は脂質でできた膜に

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  • 『人工細菌誕生』の論文を解説してみる:その1(はじめに&研究の経緯) - I'm not a scientist.

    5月20日,アメリカの科学論文誌Scienceに「人工細菌誕生」という論文がオンライン掲載された. Creation of a Bacterial Cell Controlled by a Chemically Synthesized Genome Gibson. D. G. et. al. Science. May. 20, 2010 (online) この研究成果のインパクトは相当なもので,日でもTVや新聞で取り上げられた(読売新聞の記事).しかし,日語媒体の解説記事では「人工生命の誕生に近づく成果」「テロに悪用される危険や、自然界にない生命体が実験室から逃げ出す可能性」(読売新聞の記事より)など,研究が及ぼす影響についての話題だけが先行してしまっていて,そもそもどんな研究成果なのか,つまりどういう経緯で研究が行われ,何が進歩したのかを詳しく解説しているものは見当たらなかった. そ

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