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ブックマーク / www.ebook2forum.com (9)

  • 若者の「本離れ」「デジタル志向」は伝説か – EBook2.0 Magazine

    米国人のインターネット/メディア接触行動について定点調査を行っているニューヨークのピュー・センターは、青少年(16-29歳)の読書習慣について調べた調査レポートで、1年以内にを1冊以上読んだのは83%で、うち75%は紙のだったことを明らかにした。同じく1年以内にE-Bookを読んだのは19%、オーディオブックを聞いたのは11%だった。これはデジタル・リーディングをリードするのが若者ではないことを示すものだ。 少なくとも、タブレットやE-Readerでの読書は若者の間で主流となっていないし、そう一般的でもないということになる。E-Bookを読んだ30歳以下の若者の中では、41%が携帯、55%がコンピュータ、23%がE-Readerで16%がタブレットとなっている。書籍、雑誌、新聞など長いコンテンツをデジタルで読んでいるのは47%。若者層ほどデジタル・リーディングは後れているという結果は興

  • 続「書物における明治二十年問題/橋口 侯之介

    はその複合的な価値と維持性の故に、なお伝存している。他方、大量生産で江戸の屋業を壊滅させた近代の活字出版業も黄昏を迎えた。活字の制約から離れた「出版」業をゼロから再構築するという仕事が現在の出版人に課せられている。活字の電子化に何か意味があるように考える人がなお少なくないが、近代によって失われた江戸出版の豊かさ(多様で奥の深い書物観)こそ、インターネットを前提とした次世代の出版が復活すべき価値であろう。(編集子解題) 続「書物における明治二十年問題:「とは何か」の答えは、和から見えてくる 近代社会が失ったもの 明治ご一新があったその時でなく、20年かけてじっくり和的人間関係は壊れていった。進化すぎた江戸の屋業では残念ながらその動きに抵抗できなかった。 価値観の変動、政策、技術といった背景はあるものの、やはりこれは「人」の問題である。江戸から明治へ出版人がそっくり入れ替わった背

  • コンテンツとテクノロジー:(6)『日本語組版処理の要件』と小林 敏さん、小野澤 賢三さん(2)

    You are here: Home / 出版のテクノロジー / Data Format / コンテンツとテクノロジー:(6)『日語組版処理の要件』と小林 敏さん、小野澤 賢三さん(2) デジタルはアナログ(実世界)を経済的に模倣し、再現するものだ。実世界には問題を理解する達人とそれに準じた職人がおり、解決を与える。他方でデジタルは、問題が言語(数学的形式)として与えられさえすれば、忠実に実行する。場に応じる達人の智の言語化は難しい。中途半端なら手間が増え、完璧に噛み合えば職人の仕事はなくなる。アナログは深め、デジタルは追いかける。終わりがないのがいい。(編集子解題) コンテンツとテクノロジーの対話:(6)『日語組版処理の要件』と小林 敏さん、小野澤 賢三さん(2) JLreqは、日語組版についての背景知識がない技術者にも、縦書きやルビなどの日語の言語文化に依存する組版要件を実装で

  • 緊デジが緊急に申請条件を緩和。EPUB3も… – EBook2.0 Magazine

    「コンテンツ緊急電子化事業(緊デジ)」の実施主体である日出版インフラセンター(JPO)は7月25日、補助金対象の条件を緩和すると発表した(→リリース)。申請受付を開始して1ヵ月経過した時点での「申請数が予想より低かったため」で、条件の緩和により増加を期待している。年間発行点数の2倍までとしていた申請数の上限を撤廃したほか、EPUB3を採用し、版元による制作会社の指定を可能としたほか、制作料金も自由化、PDFにも対応するなど、現実的になっている。 高いハードル、無意味なゴール、目前の期限… 事業総額20億円、補助金額10億円で6万点の「電子化」を目指すとしている緊デジへの人気はきわめて低いと言われてきた。申請承認済み出版社は7月14日現在で230社と発表されているが、これで6万点の目標をクリアするには、1社平均で260点でなければならないが、その半分の130点を平均とする版元は何社いるだろ

  • 尻に火がついた!:2012年の日本E-Book市場 [寄稿]

    市場についての鋭い観察を欧米のメディアに提供しているロビン・バートルさんがPublishingPerspectivesに書いた最新記事の翻訳版をお届けする。原題の”When Push Comes to Shove”は、ロック・ファンにはおなじみの文句だが、どうにも訳しにくい。楽天/KoboとKindleによって、対岸の火事の火の粉が降りかかり、とうとう…という語感か。記事は、しかし現状分析に止まらず、日の出版社、あるいは出版を志す人々に必須と思われる4つの建設的提言を行っている。(鎌田解題) とうとう尻に火がついた!:2012年の日E-Book市場 ロビン・バートル(サッカム・プレス) [寄稿] 楽天/Koboがシアトルの巨人を動かした 2011年の日のE-Book売上の大部分はマンガだった。これが出版市場の主流に座を占めるのに、ごくわずかな有力企業からの強いひと押しを待つとい

  • 黒船に乗って世界へ:KoboとKindleの登場 – EBook2.0 Magazine

    先週末から今週にかけて、楽天/Koboとアマゾン/Kindleの日での立ち上げに関する情報が駆け巡った。これまでのような噂や、噂の噂ではない正規の発表なので、今夏(おそらく7月中)にどちらも発売する可能性が強い。ようやく競争らしい競争が始まり、市場は離陸していくことになろう。「電書元年」から3年も経ってしまったが、このかん様々な日的“幕末現象”が見られた。われわれが知ったことは、デジタルとはファイル形式の問題ではなく、ネット上の情報の流通に関するものであるということだ。(図は波濤を越える咸臨丸) 楽天の三木谷CEOは朝日新聞で、Koboを1万円程度で販売すると述べている(7月2日予約開始)。Kindleがさらに安い値札を付ける可能性もあるが、まずは対抗できる価格だろう。コンテンツは年末までに約5万点を計画しているが、楽天はEPUB3を使い、アマゾンはそれをKindle Formatに変

  • デジ機構型「緊急」ビジネスモデル!? – EBook2.0 Magazine

    経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ事業)の申請が5月9日から開始された。実務を担当する出版デジタル機構が8日に行った説明会の内容がITmediaのeBook Userに紹介されているので、同記事およびUstreamの動画放送録画をもとに、今回明らかにされたデジ機構のビジネスモデルについてコメントしていきたい。これでEPUB排除(ガラパゴス救済)という事業の性格が明らかになった。最初は「制作コスト」タダで、3年間20%という驚異のビジネスモデルも。 “東北復興支援”でEPUB外し?:消えた中間フォーマット 「東北復興支援」という看板に対応する内容は、「東北関連書籍の電子化」について、補助率が2分の1から3分の2に高まるということになっている。つまり16.66…%だけ優遇される。「東北関連」とは、東北6県の出版社、または著者か舞台が東北であるなど、としている(自己申告)。いず

  • Kindleが、Nook…が、iPhone/iPadから消える?

    You are here: Home / と出版ビジネス / Book Industries / Kindleが、Nook…が、iPhone/iPadから消える? iPadが、ただのガジェットでもコンピュータでもなく、サイバースペース上のApp Storeのためのメディア・デバイスであることは、意外と見落とされていた。人々に意識されないまま、短期間でE-Bookビジネスの主要なデバイスになったのだが、アップルは7月以降、その決済プラットフォーム(IAP)を介さないアプリを追放する方針を表明した。適用の方法と範囲によっては、サードパーティのオンラインブックストアはiOSデバイスから消え、日でのコンテンツビジネスにも大きな波乱を呼ぶことになる。その可能性を含めて、3回に分けで考えてみたい。(1/3回) はじめに アップルがiOSアプリ開発者に出した1通のメールが、躍進を続けるE-Bookビ

  • 「日の丸電書フォーマット」とEPUB

    三省合同の「官民」懇談会の技術WTで最初の非公開資料が6月2日の「第1次報告(案)(たたき台)」だった。8日の懇談会ではそれをもとに「電子出版日語フォーマット統一規格会議(仮称)」の設置が決まった。年内に実証実験ということは、仕様が固まっていないとできない。この進め方は、少なくともオープンな標準を普及させるプロセスとして適切ではないし、この際問題点を指摘しておきたい。情報が限られているので誤解もあると思うが、関係者にもぜひ電書協以外への「説明責任」を果たしていただきたい。(+6/10追記) はじめに:“E-Bookガラパゴス”を避けるために 三省「懇談会」は「電子書籍データのファイル形式統一」に向けて動き出した。腰の重い大手出版社をその気にさせる環境としては意義がある。しかし、懸念されることもある。懇談会は結局オープンなようでオープンでなかった。とくに技術仕様については、最初から電書協が

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