前回紹介したとおり、Hyper-V 2.0ではライブマイグレーションが搭載され、VMwareに対する競争力は大幅に向上した。ほかにも、「ダイナミックメモリ」の対応、ディスクやメモリ、ネットワークの高速化など、さまざまな性能強化が図られているのだ。 メモリ管理を強化する「ダイナミックメモリ」 VMwareでは、仮想マシンに割り当てる物理メモリの総量を、マシンの物理メモリの総量を超えることができる(オーバーコミット)。しかし、Hyper-Vでは物理マシンの物理メモリを超えることはできない。 また、VMwareは複数の仮想マシンのあいだで同じ内容のメモリブロックを共有する仕組みを持つが、Hyper-Vの仮想マシンの物理メモリは完全に分離されている。Hyper-Vのほうがメモリ容量の見積りが容易になるうえ、性能面でも有利だが、物理メモリが少ないマシンではVMwareのほうが便利に思う人もいるだろう
