「聖徳太子研究の最前線」という名前の元駒澤大学仏教学部教員である石井公成(いしいこうせい)氏が運営しているブログを再発見したので紹介。 聖徳太子研究者の石井公成ブログ『「厩戸王」を実名かのように扱うのは不適切』 学習指導要領改訂に際して書かれた上掲エントリでは以下指摘があります。 「厩戸王」というのは、良心的な研究者であった広島大学の小倉豊文氏が、戦後になってから後代のイメージに縛られずに研究するために仮に用いた名であって、史料にはまったく見えない名だからです。これを実名であるかのように扱うのは不適切です。 そして、 『聖徳太子-厩戸王とその時代-』という題名で人間としての聖徳太子を描く本をまとめようと苦闘した小倉氏は、「私は『厩戸王』というのが生前の称呼ではなかったかと思いますが、ここには論証を省略」します(『聖徳太子と聖徳太子信仰』、綜芸舎、1963年、22頁)と書いたものの、その本は