ロンドンは金融テクノロジー(フィンテック)の中心地として新興企業を集めてきたが、欧州連合(EU)離脱決定でそれも危うくなった。そこで現れた意外な救世主は英政府だ。 仮想通貨ビットコインに使われているブロックチェーン技術の活用を目指すSETLも、ロンドンを拠点とする新興企業だ。同社によると、法定通貨のリテール取引処理にこの技術を初めて利用したのがSETLで、ピーター・ランドール最高経営責任者(CEO)は、他社に先駆けて実現できたのは英金融行動監視機構(FCA)の後押しがあったからだと打ち明けた。 ランドールCEOは「ロンドンがフィンテックの中心地なのは監督当局の功績が大きい」と述べた。起業家のための実験スペースとして一部規制が免除される「サンドボックス」制度がなければ、開発した商品の試験導入ははるかに長い時間がかかっただろうという。 EU離脱決定以降、単一市場へのアクセスを失うことや優秀な人
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