IDとパスワードが増え続け、ユーザーの負担も増加している オンラインショッピングやネットバンキング、業務アプリケーションなど、利用する際に最も重要となるのが本人認証だ。その手段として長らく採用されているのがIDとパスワードによる認証方式だが、オンラインサービスが年々増加する現在、ユーザーとサービス提供者の双方にさまざまな不都合が生じている。 例えばユーザーは、「管理しなければならないパスワードが多過ぎる」「複雑で長いパスワードの作成が面倒」「パスワードを忘れた場合のリセットが煩雑」などの不満を抱えている。一方のサービス提供者は、「自社サーバに保存された認証情報の漏えいが心配」「ユーザーによるパスワードの使い回しでリスト型攻撃(※)のリスクが増大している」「認証トークン(ソフトウェアやハードウェア)の運用管理が大変」といった課題がある。 ※他サービスで漏えいしたIDとパスワードをそのまま使っ