ここ数年、テクノロジー系スタートアップがマザーズ市場に次々と上場するなど、日本におけるスタートアップ市場への期待値は年々高まっている。また、このコロナ禍で社会全体の働き方が見直されるとともに、多くの企業でDXの大号令が飛び交うなど、急速なオンラインシフトの波も、テクノロジー系スタートアップにとっては追い風だ。 しかしながら、香港を本拠にもつ投資会社であるタイボーン・キャピタル・マネジメント(以下、タイボーン)の持田昌幸氏は、「成長資金を確保するための手段として上場を急ぐだけでなく、海外の機関投資家が日本のスタートアップに強い関心を持ち、資金の出し手として投資機会を探っていることを日本の起業家には知ってもらいたい」と語る。香港在住の同氏にタイボーンでの活動内容や、日本のスタートアップ市場に対して感じていることなどを聞いた。 「ストレッチ・エクスペリエンス」を求めて香港のタイボーンへ ——まず