平成10年に4人が死亡した和歌山の毒物カレー事件で、殺人などの罪に問われ死刑が確定した林真須美死刑囚(47)が、22日に和歌山地裁へ再審請求することが19日、分かった。この日、大阪市内で開かれた支援者らによる集会で、弁護人が明らかにした。 再審開始には「新規性」と「明白性」のある新証拠が必要とされるが、弁護側は再審請求にあたり、カレーにヒ素を混入したとされる時間帯の前後に行動をともにしていた次女(24)の新証言を証拠として提出。さらに「真須美死刑囚がカレー鍋のそばに1人でいるのを見た」とする近隣住民の証言について、カーテン越しに目撃することが可能かを検証した弁護団による実験結果も提出する。 また、夫(64)にヒ素を服用させたとする殺人未遂事件についても、夫の新証言を新証拠とする方針。夫や次女は1、2審でも真須美死刑囚は無実だとする証言をしているが、判決はいずれも信用性がないとして退けている