「夜より朝の方が調子がいい」「早寝早起きも全く苦じゃない」という方。 もしかしたらネアンデルタール人の遺伝子を受け継いでいるかもしれません。 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の最新研究は、ネアンデルタール人の遺伝子が現代人の一部を「朝型人間」にしている可能性があると報告しました。 これはネアンデルタール人が「朝型」だったことを示しており、彼らが季節によって日照時間の変わりやすい高緯度地域に住んでいたことと関係していると見られます。 研究の詳細は、2023年12月14日付で科学雑誌『Genome Biology and Evolution』に掲載されました。 Neanderthals may have been morning people, says new study https://phys.org/news/2023-12-neanderthals-morning-
DNAの証拠を用いて作られたネアンデルタール人の女性の復元像。私たちの古代の祖先であるネアンデルタール人は、現生人類と似ているが、目の上が張り出しており、目と歯が大きい。科学者たちは、当初考えられていたよりも彼らは知的だったと考えている。(PHOTOGRAPH BY JOE MCNALLY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1856年、ドイツのネアンデル渓谷で、石灰岩を採掘していた作業員たちが骨の化石を発見した。当初、クマの遺骨だと思われたそれは、実は歴史を変える大発見だった。少なくとも40万年前~4万年前に生き、その後絶滅してしまった古人類の祖先だったのだ。 同じような化石は以前から発見されており、研究者たちは、19世紀初頭に発見されて以来、誤認されてきたほかの初期の化石も、人類の親類であることにすぐ気付いた。この発見は、新たな進化論を追求しようとする科学者たちに勇気
by Young Sok Yun 윤영석 約40万年前に現れたヒト属の一種であるネアンデルタール人は、現生人類と数十万年にわたって地球上で共存していましたが、約4万年前に絶滅したとされています。ネアンデルタール人が絶滅した原因として、「現生人類との衝突によって滅ぼされた」という説も有力視されていますが、新たな研究は「ネアンデルタール人は現生人類と関係なく、勝手に消滅した」という可能性が高いと示しています。 Inbreeding, Allee effects and stochasticity might be sufficient to account for Neanderthal extinction https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0225117 New Study Claims We
動物や人類の進化について書かれた本は多いが、本書『禁断の進化史』(NHK出版)が、「禁断の」と銘打っているのは、それなりの理由がある。たとえば、生き残った人類はネアンデルタール人であったかもしれない地球の歴史、あるいは私たちが生物学的な実体であるよりも、コンピュータ・シミュレーションの一部である可能性が高いことに触れているからだ。ヒトが世界の頂点に立つ存在であると信じている人には耐えがたいイメージかもしれない。さまざまな学説を紹介しながら、人類の進化の歴史に迫った好著である。 著者の更科功さんは武蔵野美術大学教授、東京大学非常勤講師。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。『化石の分子生物学――生命進化の謎を解く』で講談社科学出版賞を受賞。著書に『絶滅の人類史』『残酷な進化論』などがある。 知能の高さと生物の繫栄は直結しているのか? なぜ知能だけでなく、意識が進化したのか?
レベッカ・ウラッグ・サイクス[野中香方子訳] (2022年10月10日刊行,筑摩書房,東京, 604+ix pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-480-86094-1 → 版元ページ) これは書評本として.600ページもある〜 【目次】 個人名に関する覚え書 5 序章 7 第1章 最初の顔 19 第2章 川が木を倒す 45 第3章 成長する体 57 第4章 息づく体 87 第5章 氷と火 119 第6章 岩石は残る 145 第7章 物の世界 181 第8章 食べて生きる 209 第9章 ネアンデルタール人の住居 265 第10章 あの土地へ 305 第11章 美しい物 363 第12章 内なる心 405 第13章 さまざまな死に方 427 第14章 血の中のタイムトラベラー 479 第15章 結末 509 第16章 不滅の家族 543 エピローグ 583 謝辞 588
Published 2022/10/20 00:57 (JST) Updated 2022/10/20 01:11 (JST) ロシア・南シベリアのアルタイ山脈付近にある洞窟で見つかったネアンデルタール人13人分のゲノム(全遺伝情報)を解析し、父と娘などの血縁関係を明らかにしたと、ドイツ・マックスプランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ教授らのチームが19日付の英科学誌ネイチャーに発表した。ネアンデルタール人の集団で血縁関係が調べられたのは初めてという。 ペーボ氏は、極めて古い骨などからDNAを抽出して解析する手法を確立したなどとして、今年のノーベル医学生理学賞に選ばれた。 父と娘のほか2親等以内の親族も含まれ、一部は同時期に暮らしていたとしている。
2022年のノーベル生理学・医学賞は,絶滅したヒト族のゲノム解析と人類進化の解明における功績で,独マックス・プランク進化人類学研究所のペーボ(Svante Pääbo)教授に授与される。 我々はどこから来たのか。今から約7万年前にホモ・サピエンスの集団がアフリカを出て,世界各地に広がっていったというのが定説だ。ペーボ教授は,世界各地から出土した古代の骨に含まれるゲノム配列を解析して現代の人類のゲノムと比較。我々のゲノムに,すでに絶滅したヒト族(ホミニン)であるネアンデルタール人や,最近新たに発見したデニソワ人の遺伝子が残っていることを見いだした。このことはアフリカを出たホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人とともに暮らして混血していたことを意味しており,人類史研究に衝撃を与えた。 何十万年も前の昔の骨にもDNAは残っているが,その配列を読むのは難しい。DNAが細かくちぎれて変質し
Published 2022/10/03 19:50 (JST) Updated 2022/10/03 19:55 (JST) 【ストックホルム共同】スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2022年のノーベル医学生理学賞を、DNA解析に基づく人類の進化の研究で成果を上げた独マックスプランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ教授(67)に授与すると発表した。ペーボ氏は、沖縄科学技術大学院大にも在籍している。 授賞理由は「絶滅した人類のゲノム(全遺伝情報)と進化に関する発見」。 ペーボ氏は、ネアンデルタール人のゲノム解析を行い、現生人類が、絶滅した人類の遺伝情報を受け継いでいることなどを明らかにした。 授賞式は12月10日にスウェーデンで開かれる。
ドイツ中部アインホルンヘーレの洞窟で見つかった、模様が刻み込まれているシカの骨。NLD提供(2021年7月5日公開)。(c)AFP PHOTO/NLD/ VOLKER MINKUS 【7月6日 AFP】山形の模様を刻み込んだ5万1000年前のシカの骨がドイツで見つかり、現生人類(ホモ・サピエンス)が中欧にたどり着くよりも早い時期に、ネアンデルタール人は独自の描写的手法を獲得していた可能性が出てきた。研究論文が5日、発表された。 模様が刻まれたシカの骨が発見されたのは、ネアンデルタール人が住んでいたドイツ中部アインホルンヘーレ(Einhornhoehle)の洞窟。英科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に論文を掲載した研究者らは、この模様に明らかな実用性はないが、絶滅したネアンデルタール人の創造性に新たな光を投げ
ネアンデルタール人由来「重症化予防する遺伝子」(2021年2月21日) - ANNnewsCH、YouTubeから*1 OIST(沖縄科学技術大学院大学)のスバンテ・ペーボ教授の研究グループによると、現代人から見つかった新型コロナウィルス感染症の重症化を予防する遺伝子がネアンデルタール人由来のものであることを突き止めたのだそうな。でもって、……。 日本人も約30%が保有しているとしています。 ペーボ教授らは新型コロナを「重症化させる」遺伝子も同時に現代人に受け継がれていることを発見しています。 死者が多いヨーロッパの人たちが「重症化」遺伝子と「予防する」遺伝子の両方を持つのに対し、死者が少ない日本人など東アジアの人は「予防する」遺伝子のみを持っているということです。 ペーボ教授:「日本人は重症化を予防する遺伝子を持っている一方で、重症化する遺伝子は持っていないので幸運だ」 ただ、ペーボ教授
クロアチアのクラピナ・ネアンデルタール博物館での展示...... REUTERS/Nikola Solic <スペイン北部の遺跡で見つかった化石骨の損傷状態を調べたところ、ネアンデルタール人が厳しい冬をやり過ごすために冬眠していた可能性が浮上した...... > 40万年以上前の化石骨に冬眠の痕跡らしきもの 現生人類と同種とされるネアンデルタール人は、厳しい冬をやり過ごすために冬眠していたのかもしれない──このほど行われた遺跡調査から、こんな可能性が浮上している。英ガーディアン紙などが報じた。 化石人類ネアンデルタール人は、数十万年前〜3万5000年前まで生存していたと考えられている。 古人類学専門の学術誌L'anthropologieに発表された論文によると、スペイン北部のアタプエルカにある有名な遺跡シマ・デ・ロス・ウエソス(スペイン語で「骨の穴」を意味する)という洞窟で見つかった化石骨
ネアンデルタール人がテーマの企画展で展示された頭蓋骨(2018年3月26日撮影、資料写真)。(c)STEPHANE DE SAKUTIN / AFP 【10月1日 AFP】約6万年前にヒトゲノムに挿入されたネアンデルタール人(Neanderthal)の遺伝子の断片が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクを高めることが分かったとする研究報告が9月30日、英科学誌ネイチャー(Nature)電子版に発表された。ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子コードを保有する人が新型コロナに感染すると、人工呼吸器が必要となる可能性が3倍高くなるという。 【図解】現生人類とネアンデルタール人の分岐 新型コロナ患者は、集中治療室での治療が必要な人もいれば、軽症や無症状で済む人もいる。高齢者や男性、持病のある人が重症化しやすいことは分かっているが、今回新たに遺伝的要因も影響し得ることが明らか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く