思えば朝から腸の調子が悪かった。出先でコンビニに駆け込み、用を足し、それだけで店を出るのは申し訳ないので、大して欲しくもないお茶を買った。しかし1度出してしまえば大人しいもので、食事をした後の1,2時間程度気を付けていれば問題なかった。1週間に1度はお腹を下す自分にとって、これは日常茶飯事のことだ。夕食後、いつも通り下痢を出し、私は安心しきっていた。自室で寝そべり本を読みながらおならをしたつもりだった。確かにその時はおならだと思ったのだ。それがおならか物体か等と考える隙も与えないほど立派なおならへの成りすましであった。ぶしゃりという感触とひやりとする感触で、やってしまったのだと悟った。動揺しながらトイレに駆け込み、敗北をこの目で確認した。トイレットペーパーでパンツを何度もぬぐい、その際に手にまで付いてしまった。石鹸で洗っても匂いが取れないのだと知った。今、情けない気持ちのままこれを書いてい