もう8月も終わるので、読書感想文として蛸壺先生の同人を読み返したことを描いておこうと思う。 この作品が、蛸壺先生の他の同人と一線を画し普遍的な魅力を醸し出している原因は、そのテーマ設定にある。一言で言えば「オトナになるってつらい」ということ。唯の才能というものが全面に出ているけれども、私が心をえぐられたのはそこではなく、オトナになったけいおん部の面々がそれぞれの道を歩むということだ。 ことあるごとに、このマンガは読み返してみるとハッとさせられる。以前は、未来が怖いと泣き叫ぶ澪に感情移入していたが今回は、必死に道を進むうちに踏み誤ってしまったあずにゃんに不本意な進路を選ばざる負えなかった自分を重ねてしまって...泣いた。 三流にふさわしい...おめでたい脳みそだな! この言葉は自分の心に突き刺さっている。 けいおん三部作は言うまでもなく、蛸壺先生の最高傑作だ。というか、これからけいおん三部作