この左のグラフは人口レベルでのマスク着用の効果を示していて、PNASという雑誌に出た論文の推定値です。世界各国の着用率と実効再生産数(※)を元に、横軸は着用率、縦軸は着用率によって実効再生産数を何%下げていたか、3つのモデルで見ています。 ※一人の感染者あたりの二次感染者数の平均値。1を超えると感染拡大し始める。 100%着用していると、何もしていない時よりも3割ぐらい実効再生産数が落ちることが示されています。 日本では85%ぐらいの着用率だったので、2割強落ちてきたと考えられています。 政府が「マスクを外していいよ」と言っても日本の人は全員はずすわけではない。それでも屋内空間で外す人が若い人を中心に増えています。 着用率が4〜5割仮に落ちるとすると、実効再生産数は少なく見積もっても10%は下がります。これまで2割下げていた効果の約半分を日本では手放しつつあるのです。 日本の緩和のやり方、
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