20年間ベルン州立大学病院小児がん科部長を務め、子どもや家族の苦しみに寄り添ってきて「小児白血病やがんを引き起こす放射能は、人間が手にすべきものではなかった」と確信する。そのため、すべての国の脱原発を真摯に訴える。 2007年の退職後、バーゼルでがんの子どもの家庭を訪問する看護師の特別教育基金「がんの子供・青少年のためのベルン基金 ( BSKKJ ) 」を立ち上げ、運営に多忙な毎日を送る。その合間にやっと作ったアルバムを開けながら「この子は今は元気で有名なサッカー選手。この子は可愛い子だったが亡くなった」と一人ひとりの思い出を語る。 科学者の目を持ちながら「患者はみな私の子ども」という母親の視線も併せ持つ。今でも昔の患者から結婚式などに招待される。上記のサッカー選手はブログに「リドルフィ先生は僕の守護天使」と書く。 被曝後に起こりうるがんの中でも、2、3年後に発生するといわれる小児白血病に
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