次世代のバイオ燃料の1つに、藻(も)を利用する方法がある。藻の中には大量の油分を含む性質のものがあって、量産できれば自動車などの燃料に使うことができる。 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業」の一環で、大規模な培養試験設備を鹿児島県に建設中だ(図1)。 設備の中核になるのは、広さ1500平方メートルの培養池である(図2)。屋外の培養試験設備としては国内最大級の規模で、バイオ燃料になる藻を大量に培養できる技術を確立する計画だ。3月中に設備が完成して、4月以降に試験運用を開始する。