1981年に『うる星やつら』、1982年に『超時空要塞マクロス』と『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の放映がスタートする。ここから「ぼくらの時代」が始まったのだと思う。今まで漠然と、そのあたりで作品傾向や、受け手のスタンスが変わったと思っていた。今回はその数年間に「ぼくらの時代」と名づけて、感じていた事を文章にしてみたい。 「ぼくらの時代」では作品の傾向も、ファンの楽しみ方も変わっていった。作品に関しては、よりティーン以上のアニメファンの嗜好に合わせたものが作られるようになった。具体的に言えばライトなノリ、パロディ感覚をベースにし、美少女、ラブコメ、メカ等を織り込むかたちで作られるようになった。賑やかな作品が多かった。分かりやすく言えば、より楽しい方向、気持ちいい方向に流れていった。作品もファンも、どこか享楽的になっていった。1980年代はよく「浮かれていた時代」だと言われるが、今思えば、